IoT製品のユーザー体験を発売前に評価する「UX評価サービス」が提供開始

株式会社ウェブレッジは、IoT製品を利用するユーザーが期待するUX(User eXperience:ユーザー体験)を提供できる製品か否かを発売前に評価し改善提案を行う「UX評価サービス」の提供を2021年11月12日より開始したと発表した。UX評価サービスは、ウェブレッジが独自に開発したUX価値評価手法を使ったサービス。IoT製品のUX価値を、ターゲットユーザーの利用環境を再現したテストフィールドにて評価する。

■開発の背景

​近年、新型コロナウイルス感染症の拡大により、非対面・非接触など新しい生活様式に基づいた日常生活が当たり前のものとなった。このコロナ禍を契機に国民の生活はIoT、AI、ビッグデータなど最新テクノロジーを活用したデジタル化が進み、企業においてはデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進する動きがより活発になっている。そこで注目されるのが、利用者のUX(ユーザー体験)だ。政府が提唱するSociety5.0(超スマート社会)では人間中心の社会を目指すとあるが、DX推進においても「優れたUX(ユーザー体験)を生み出すこと」が重要な目標になるという。

「優れたUXを生み出す商品・サービスか否か」は、企業が提供した商品を使用したユーザーがSNSに感想を投稿することで表面化し、同時に世の中へ拡散されるというケースが増えているという。特にインフルエンサーのレビューを重要視する消費者は多く、商品が発売された直後であっても、即座に商品の価値を判断されかねない時代となっているとのことだ。

そんな中、同社は「IoT製品」に着目。日常生活に密着するIoT製品は、優れたUXを生み、人々の暮らしを豊かにするものでなければならない。つまり開発の上流工程においてメインターゲットとなる利用者の属性や生活環境、利用シーンを明確にし、UXに考慮した開発を行うことで、発売直後の初期ロットからUX価値の高いものを提供することが大事であると考えたという。そこで品質評価の専門会社である同社は、独自のUX価値評価手法をベースに、顧客が開発するIoT製品のUXを発売前に評価し改善提案を行う、UX評価サービスの提供に至ったとのことだ。
出典元:プレスリリース

■UX評価サービスについて

【サービス概要】
UX評価サービスは、同社が独自に開発した技術を用いて、開発の上流工程でUX設計を評価するサービス。ターゲットユーザーのジャーニーマップやSQuaRE品質特性による分析、同社独自の観点などにより、保有テストフィールドにて評価を行い、改善点を指摘する。

【サービスメニュー】
サービスメニューは以下3つ。各開発段階のドキュメントおよびプロトタイプを元にUX評価計画を作成し、評価を実施する。UX評価計画の作成と提供のみを行うことも可能だ。

1. ターゲットユーザーの妥当性評価
企画段階で製品企画書やサービス企画書を基に、ターゲットユーザーの期待に対して製品企画が妥当かの観点で、UX評価を実施する。

2. UX要求仕様の妥当性評価
開発段階で製品仕様書やサービス仕様書を基に、想定した利用者の要求するUXが設計に盛り込まれているかの観点で、UX評価を実施する。

3. 期待UXの妥当性評価
製品やサービスのプロトタイプが出来た時点において、期待されるUXが実装されているかの観点で、UX評価を実施する。

【利用事例】
・IoTバッテリー充電池のUX評価
ターゲットユーザーを2パターンに分け、ペルソナを作成し、自動車やアウトドアなど利用シーンを設定。文字やアイコンの大きさ、屋外での利用、通知の認識可否、メンテナンス面など、合計55の観点を作成しユーザー満足度を評価。
出典元:プレスリリース

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