関西電力と東京ガス、分散型エネルギーリソースを活用したバーチャルパワープラント事業に関する業務提携契約を締結

関西電力株式会社と東京ガス株式会社は、分散型エネルギーリソース(以下、リソース)を活用したバーチャルパワープラント(以下、VPP)事業に関する業務提携契約を締結したと発表した。

VPPは、工場や家庭等の顧客が保有するリソースを事業者が統合的に制御し、電力の需給バランス調整に活用するもので、あたかも一つの発電所のように機能することから、仮想発電所と呼ばれている。猛暑や厳寒等による電力需要増加や、不安定な再生可能エネルギーの供給力変動に対して、需要と供給をバランスさせる調整力として期待されている。VPP事業の推進には、リソースの多様化と規模拡大による運用力の向上が課題となっているという。

両社は、エネルギーマネジメントを通じた関西電力の負荷抑制等の知見や東京ガスのCGSの運用面での知見を共有することにより、リソースを保有する顧客に最適な提案を実施し、より多くの顧客がVPP事業に参加することで、その課題解決に取り組むとのことだ。

さらに、今後両社が確保したリソースやそれらを制御する技術を組み合わせ、需給調整市場等への共同参入等を目指す。将来的には、VPP事業に関する合弁会社の設立も見据えた検討も進める。

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