凸版印刷、メタバース上に自分のデジタル分身を生成するサービス「メタクローンアバター」を開発
2021/11/30
凸版印刷株式会社は、株式会社ラディウス・ファイブと協同で、メタバース上でサービスを開発・運用する企業向けに、1枚の写真からフォトリアルな3Dアバターを自動生成できるサービス「メタクローンアバター」を開発したと発表した。
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さらに、今後は「メタクローンアバター」に本人の肉声や表情、人格を再現するサービスを追加し、「メタクローンプラットフォーム」を拡大させるとのことだ。
■開発の背景
このような背景から、凸版印刷ではAIおよび3D復元技術を組み合わせることで、アバター生成の難しさを解決し、簡単にフォトリアルな3Dアバターを生成できる「メタクローンアバター」を開発。このサービスを活用することで、様々なメタバース体験ができるようになる。例えば、自分のアバターをゲームやバーチャルライブに登場させたり、バーチャルショッピングで自身のアバターに服を試着させることができたり、バーチャル観光で友人と集合写真を撮れたり、実際に会議室に集まっているかのようなバーチャル会議ができたりなどに利用できる。
■「メタクローンアバター」の特長
利用者は、正面を向いている写真1枚をアップロードするだけで、短時間でフォトリアルな3Dアバターを自動で生成できる。生成した3Dアバターは、まばたきや口を開くことも可能で、自然な表情を見せる事ができる。
・多様な写真から3Dアバターを生成
本サービスでは、ディープラーニングなどのAI技術を活用することで、低解像度の写真や、ノイズがあり不鮮明な顔写真、モノクロ写真、絵画や古写真など、これまで3Dアバターの生成が困難とされていたコンテンツに対して、顔の構造・形状・表面・陰影・色等の特徴量を再現し、汎用性の高い修復を行う。また、物体の特徴や種類、隣接している領域等を考慮して、元々の色を予想し着彩することもできるので、様々な写真やコンテンツからフォトリアルな3Dアバターを生成することが可能だ。
GAN(敵対的生成ネットワーク)を用いた人物生成アルゴリズムを利用して、架空の人物の3Dアバターを作成できる。これは、実在する人物の顔写真から生成した3Dアバターとは異なり、肖像権を持たない。これにより、利用者は権利処理を気にせずに利用できる3Dアバターを、手軽に生成することが可能だ。
・ニーズに合わせた多様なカスタマイズが可能
利用者は、生成する3Dアバターに身長体重などの身体情報を付与することで、利用者に近い体型の3Dアバターが生成できる。また、服装の変更やメガネなどのアクセサリーを選択することで、より自分の特徴や個性を再現した3Dアバターの生成が可能だ。
・モーションのカスタマイズが可能
生成された3Dアバターには、メタバース上で使いやすい「挨拶」や「歩き」などの基本モーションが付与される。カスタマイズで利用者自身に似たモーションを選択する事もでき、より再現性の高い3Dアバターを生成できる。