Today's PICK UP

矢野経済研究所、脱炭素社会を実現するための国内エネルギー設備・システム市場の予測を発表

株式会社矢野経済研究所では、国内のカーボンニュートラル、脱炭素社会を実現するためのエネルギー設備・システム市場を調査し、現状及び今後の方向性を発表した。
脱炭素社会を実現するための国内エネルギー設備・システム市場予測
出典元:プレスリリース
脱炭素燃料の種類
出典元:プレスリリース

■市場概況

2015年のパリ協定では、産業革命前と比較した世界の気温上昇を2℃未満(努力目標:1.5℃未満)に抑制することが国際的な長期目標として設定された。近年では、パリ協定をさらに強化する2050年のカーボンニュートラル実現を目指す動きが欧米を中心に急速に広まったことから、日本においても2050年カーボンニュートラル、脱炭素社会の実現を目指すことを2020年10月に宣言した。これに伴い国内では、「グリーン成長戦略」が策定されるとともに、「地球温暖化対策計画」の改定、「地球温暖化対策推進法」の改正、「第6次エネルギー基本計画」の策定等が行われ、技術開発のためにNEDOに「グリーンイノベーション基金」(2兆円)が設けられた。現状ではこれらの政策に基づき、先ずは2030年に温室効果ガス排出を46%削減する目標に向けて、官民挙げて革新的なエネルギー設備・システムの技術開発、社会実装、投資が進められている。

2050年のカーボンニュートラル、脱炭素社会実現のためには、新しい2次エネルギー供給形態として「水素」と「CO2フリーアンモニア」が必要であり、それらを脱炭素化するとともに排出されたCO2を有効利用する「CCUS・カーボンリサイクル」技術が必要である。また、脱炭素化したグリーンな1次エネルギー供給として「再生可能エネルギー」(再エネ)が必要であり、再エネ電力を効率的に使用するためには「蓄電池」が必要である。本調査では、カーボンニュートラルのためのグリーン成長戦略を背景に、水素、CO2フリーアンモニア、CCUS・カーボンリサイクル、再生可能エネルギー、蓄電池の各分野のエネルギー設備・システム市場を整理し分析したとのことだ。

■注目トピック

・脱炭素燃料
脱炭素燃料は、需要側で燃焼させても、CO2を排出しないとみなされる燃料である。現在開発されている脱炭素燃料としては、表に示す種類と需要分野がある。日本において、従来からの化石燃料は海外に依存していることから、脱炭素燃料の普及はカーボンニュートラルだけでなく、エネルギー安全保障の観点からも重要である。また、脱炭素燃料は化石燃料と比較して、排出ガス中にSOX(硫黄酸化物)を含まないクリーンな燃料でもある。

脱炭素燃料の中でも、水素とCO2から製造される液体合成燃料(人工的な原油)は、化石燃料の石油と同等にエネルギー密度が高いという特徴も有していることから、モビリティ用燃料として有利である。液体合成燃料を、再エネ由来水素から製造すれば「e-fuel」となる。また、液体合成燃料は、サービスステーション等の既存の燃料供給インフラや既存タンクを活用した長期備蓄が可能であることからレジリエンス性も高い。

■将来展望

本調査では、 水素、CO2フリーアンモニア、CCUS・カーボンリサイクル、再生可能エネルギー、蓄電池の各分野において成長が期待されるエネルギー設備・システムを抽出して、それぞれの2021年度(見込)、2030年度、2050年度の国内市場規模を予測・合算して国内エネルギー設備・システム市場規模を推計した。各年度の市場規模は累積値ではなく、当該年度に国内市場向けに新規導入あるいは更新設置されるエネルギー設備・システム、設置工事費等を対象としたという。

脱炭素社会を実現する国内エネルギー設備・システム市場全体では、2021年度(見込)の7,250億円から、2030年度には2兆3,430億円、2050年度には3兆9,850億円に拡大すると予測。カーボンニュートラルの主役は水素であり、水素分野のエネルギー設備・システム市場は2050年度に合計1兆7,400億円に拡大する見通しだという。また、水素やアンモニアを脱炭素化する共通基盤技術であるCCUS・カーボンリサイクル分野のエネルギー設備・システム市場も2050年度には4,800億円に拡大すると予測するとのことだ。

■調査要綱

1.調査期間: 2021年4月~11月
2.調査対象: エネルギー事業者、各種機器・設備・システムメーカー、エンジニアリング・建設会社、交通・運輸事業者、関係省庁、業界団体
3.調査方法: 同社専門研究員による直接面談(オンライン含む)、電話・e-mailによるヒアリング、ならびに文献調査併用

<脱炭素社会を実現するための国内エネルギー設備・システム市場とは>
本調査では、脱炭素社会を実現するための国内エネルギー設備・システム市場として、水素、CO2フリーアンモニア、CCUS・カーボンリサイクル、再生可能エネルギー、蓄電池の各分野において成長が期待されるエネルギー設備・システムを抽出して、市場を整理し分析した。

カーボンニュートラル(脱炭素社会実現)のためには、新しい2次エネルギー供給形態として「水素」と「CO2フリーアンモニア」が必要であり、それらを脱炭素化するとともに排出されたCO2を有効利用する「CCUS・カーボンリサイクル」技術が必要である。また、脱炭素化したグリーンな1次エネルギー供給として「再生可能エネルギー」が必要であり、再エネ電力を効率的に使用するためには「蓄電池」が必要である。

また、「水素」分野は、さらに製造、輸送・貯蔵、利用(発電、産業、業務他、住宅、交通・運輸)の各分野から構成される。「CO2フリーアンモニア」分野は、製造、輸送・貯蔵、利用(発電、業務他、交通・運輸)の各分野から、「CCUS・カーボンリサイクル」の分野は、CO2分離・回収、CO2利用の各分野から、「再生可能エネルギー」の分野は再エネ発電、再エネ熱の各分野から、「蓄電池」の分野は、定置型、車載用の各分野から構成される。

<市場に含まれる商品・サービス>
水素分野の設備・システム(ガス化水素製造装置、水電気分解装置、水素ステーション、水素液化装置、液化水素大型タンク、MCH水素システム、水素ガスタービン、水素ガスエンジン、水素還元製鉄、水素燃焼工業炉、水素燃焼ボイラー、燃料電池(FC)、水素エンジン等) CO2フリー・アンモニア分野の設備・システム(化石燃料からの製造装置、再エネ電力からの製造装置、アンモニア大型タンク、アンモニア混焼石炭火力、アンモニアガスタービン、アンモニア混焼工業炉、アンモニアFC、アンモニアエンジン[業務他]、アンモニアエンジン[交通・運輸]等) CCUS・カーボンリサイクル分野の設備・システム(CO2分離・回収装置、ダイレクト・エア・キャプチャー(DAC)、化学品製造装置、合成燃料製造装置、メタネーション装置、グリーンLPG製造装置、カーボンリサイクル・コンクリート製造装置等) 再生可能エネルギー分野の設備・システム(太陽電池、洋上風力発電システム、バイオマス発電システム、バイオ燃料製造装置、ヒートポンプシステム等) 蓄電池分野の設備・システム(家庭用蓄電池、業務・産業用蓄電池、再エネ・系統調整用蓄電池、xEV自動車用蓄電池等)

人気記事

AIの思考を人間が助ける。AI領域で人気の職種「プロンプトエンジニア」とは何か

AIの思考を人間が助ける。AI領域で人気の職種「プロンプトエンジニア」とは何か

プロンプトエンジニアという言葉をご存知でしょうか。英語圏では2021年頃から盛り上がりを見せている職種の一つで、中国でも2022年の夏頃からプロンプトエンジニアの講座が人気を呼んでいます。今回は、プロンプトエンジニアとは何か、どうトレーニングすればよいのかについて、日本国内でプロンプトエンジニアの採用と教育を実施している株式会社デジタルレシピ 代表取締役の伊藤 新之介氏に解説していただきました。

「組織としての自己変革にかける想いに共感し、みずほへ入社」。みずほFG執行役員 秋田夏実氏×立教大学ビジネススクール田中道昭教授【前編】

「組織としての自己変革にかける想いに共感し、みずほへ入社」。みずほFG執行役員 秋田夏実氏×立教大学ビジネススクール田中道昭教授【前編】

国内外の金融機関と前職のアドビを含め、主にマーケティングや広報領域で手腕を発揮してきた秋田夏実氏。2022年5月に入社したみずほフィナンシャルグループでは、これまでのキャリアから一新して、グループCPO(Chief People Officer)とグループCCuO(Chief Culture Officer)を務め、組織開発・D&I推進等と企業文化の改革に挑戦をしています。立教大学ビジネススクールの田中道昭教授とともに、これからの時代のキャリアと学びについて意見を交わしました。 前半は秋田氏のこれまでの経歴、アメリカのビジネススクールでのエピソード、みずほに入社を決めた理由などをうかがいます。

中国EV市場を席巻する、三大新興メーカーを徹底分析。脅威の中国EVメーカー最新事情・後編【中国デジタル企業最前線】

中国EV市場を席巻する、三大新興メーカーを徹底分析。脅威の中国EVメーカー最新事情・後編【中国デジタル企業最前線】

中国企業の最新動向から、DXのヒントを探っていく本連載。今回は、ガソリン車に代わるモビリティとして期待が高まるEV(Electric Vehicle=電気自動車)と、その核とも言える自動運転技術で世界をリードする中国の強さに迫ります。前編では「EV先進国」の名を欲しいままにしているその理由を、国の政策や技術の面から探ってきました。後編となる今回は、自動車産業に参入してきた新興メーカー3社を紹介するとともに、日本の立ち位置の考察、中国が抱える課題を話題に進めていきます。

【AI×音楽】AI作曲が可能となっても、作曲家の仕事は残る。「FIMMIGRM」が変える音楽の未来<後編>

【AI×音楽】AI作曲が可能となっても、作曲家の仕事は残る。「FIMMIGRM」が変える音楽の未来<後編>

AIによりヒットソングの特徴をふまえたオリジナル楽曲を作成するサービス「FIMMIGRM(フィミグラム)」。AIによる作曲サービスが盛り上がりを見せつつある昨今、音楽プロデューサーとしてYUKIや中島美嘉、Aimerなどのアーティストを手がけてきた玉井健二氏が開発に携わっていることで、大きな話題を呼んでいます。 FIMMIGRMの利用方法は、大量に自動生成された曲から好みの曲をジャンルごとに選択するGENRES(ジャンル)、ワンクリックでAIが曲を生成する ONE-CLICK GENERATE(トラック生成)、ユーザーの自作曲をもとにAIが曲を生成するGENERATE(トラック生成)、AIが生成した曲にプロの編曲家が手を加えるPRO-ARRANGED(プロアレンジ)の4パターン。AIにより専門知識不要で誰もが作曲できるようになる未来が間近に迫った今、音楽業界はどのように変化するのか? 株式会社TMIKと音楽クリエイター集団agehaspringsの代表を務める玉井健二氏にお話を伺いました。

「8割以上の精度で、赤ちゃんが泣く理由が判明」CES2021イノベーションアワード受賞。注目の日本発ベビーテック企業とは

「8割以上の精度で、赤ちゃんが泣く理由が判明」CES2021イノベーションアワード受賞。注目の日本発ベビーテック企業とは

テクノロジーの力で子育てを変えていく。そんなミッションを掲げ、泣き声診断アプリや赤ちゃん向けスマートベッドライトなど、画期的なプロダクトを世に送り出してきたファーストアセント社。「CES2021 Innovation Awards」を受賞するなど、世界的に注目を集めるベビーテック企業である同社の強さの秘密とは。服部 伴之代表にお話を伺いました。

世界のMaaS先進事例7選。鉄道・バス・タクシーなど交通手段を統合したサブスクモデルも!

世界のMaaS先進事例7選。鉄道・バス・タクシーなど交通手段を統合したサブスクモデルも!

国内でMaaS(Mobility as a Service)実証が活発化している。新たな交通社会を見据え、既存の交通サービスの在り方を見直す変革の時期を迎えているのだ。 交通社会は今後どのように変わっていくのか。MaaSの基礎知識について解説した上で、海外のMaaSに関する事例を参照し、その変化の方向性を探っていこう。

イトーヨーカドーの未来を左右する、新社長の店舗・組織変革の勝算。イトーヨーカ堂社長 山本哲也氏に立教大学ビジネススクール田中道昭教授が迫る【前編】

イトーヨーカドーの未来を左右する、新社長の店舗・組織変革の勝算。イトーヨーカ堂社長 山本哲也氏に立教大学ビジネススクール田中道昭教授が迫る【前編】

2020年、創業100周年を迎えた株式会社イトーヨーカ堂。ロシアのウクライナ侵攻に、進む円高と物価高など厳しい経済状況の中、今年3月に社長に就任した山本哲也氏は「信頼と誠実」を掲げ、商売の原点に立ち返ることを標榜しています。イトーヨーカドーはどのように変わるのか? これからの時代のスーパーに求められる形とは? 立教大学ビジネススクールの田中道昭教授との対談をお届けします。 前編は山本社長が社長に就任した経緯、2000年以降業績が落ち込んだ原因の分析、そして現在進行中の新しい売り場づくりの施策などについてお話をうかがいます。

【日本企業のDX格差拡大中】 DXのプロが語る、二極化するDX市場の光と闇の実態とは

【日本企業のDX格差拡大中】 DXのプロが語る、二極化するDX市場の光と闇の実態とは

DXはもはや、企業にとって欠くことのできない重要な経営課題であり、多くの企業がDXの必要性を実感しています。しかしながら、DX推進がうまくいっている企業は一握りに過ぎません。これまで、100社を超える日本企業のデジタルシフトを支援してきたデジタルシフト社の取締役CTOの山口 友弘氏とDX開発事業統括責任者である野呂 健太氏とは、コロナ禍を経てDXがバズワードとなっている状況下において、「企業間の『DX格差』は拡大している」と語ります。 DX格差が生じる理由はどこにあるのでしょうか? そして、その差を埋めるための一手とは――。DXの最前線を走るプロフェッショナルが、全4回にわたってお届けする連載対談企画。第1回の今回は、二人の対談で明らかになった『DXを成功に導く7箇条』をもとに、DXをうまく推進している組織の共通項を深掘りします。

【海外レポートから読み解く】2025年、AIはここまで進化する

【海外レポートから読み解く】2025年、AIはここまで進化する

2022年7月に画像生成AI「Midjourney」がリリースされ、その後「Stable Diffusion」などのさまざまな画像生成AIが数多く登場するなど、大きな話題を呼びました。この数ヵ月の間、世界の人々のAIに対する捉え方は大きく変わったのではないでしょうか。 今後AIはどのような進化を遂げていくのか。今回は、国内外のAI事情に詳しい株式会社デジタルレシピ 代表取締役の伊藤 新之介氏に、海外のレポートから読み解くAIの進化について解説していただきました。

【徹底解説】「X to Earn」とは何か。誰もがゲームや遊びで稼げる時代は来る!? DEA創業者に聞く<前編>

【徹底解説】「X to Earn」とは何か。誰もがゲームや遊びで稼げる時代は来る!? DEA創業者に聞く<前編>

YouTubeに代表される動画投稿サイトなど、個人が発信することのできるツールの出現により、好きなことをして稼ぐための選択肢は増えています。そして現在、ゲームや徒歩、勉強さらには睡眠をするだけで稼ぐことのできる「X to Earn」というムーブメントが生まれつつあります。「ゲームで遊んで稼ぐ」なんてことが本当に可能なのか? 多くの人が抱える疑問について今回お答えいただくのは、Digital Entertainment Asset Pte.Ltd.(以下、DEA)のFounder & Co-CEOの山田 耕三氏。インタビュー前編では「X to Earn」の仕組みと種類、今後の可能性など、未だ発展途上の新しい経済圏について根ほり葉ほりお話を伺いました。

「8割以上の精度で、赤ちゃんが泣く理由が判明」CES2021イノベーションアワード受賞。注目の日本発ベビーテック企業とは

「8割以上の精度で、赤ちゃんが泣く理由が判明」CES2021イノベーションアワード受賞。注目の日本発ベビーテック企業とは

テクノロジーの力で子育てを変えていく。そんなミッションを掲げ、泣き声診断アプリや赤ちゃん向けスマートベッドライトなど、画期的なプロダクトを世に送り出してきたファーストアセント社。「CES2021 Innovation Awards」を受賞するなど、世界的に注目を集めるベビーテック企業である同社の強さの秘密とは。服部 伴之代表にお話を伺いました。

世界のMaaS先進事例7選。鉄道・バス・タクシーなど交通手段を統合したサブスクモデルも!

世界のMaaS先進事例7選。鉄道・バス・タクシーなど交通手段を統合したサブスクモデルも!

国内でMaaS(Mobility as a Service)実証が活発化している。新たな交通社会を見据え、既存の交通サービスの在り方を見直す変革の時期を迎えているのだ。 交通社会は今後どのように変わっていくのか。MaaSの基礎知識について解説した上で、海外のMaaSに関する事例を参照し、その変化の方向性を探っていこう。

中国EV市場を席巻する、三大新興メーカーを徹底分析。脅威の中国EVメーカー最新事情・後編【中国デジタル企業最前線】

中国EV市場を席巻する、三大新興メーカーを徹底分析。脅威の中国EVメーカー最新事情・後編【中国デジタル企業最前線】

中国企業の最新動向から、DXのヒントを探っていく本連載。今回は、ガソリン車に代わるモビリティとして期待が高まるEV(Electric Vehicle=電気自動車)と、その核とも言える自動運転技術で世界をリードする中国の強さに迫ります。前編では「EV先進国」の名を欲しいままにしているその理由を、国の政策や技術の面から探ってきました。後編となる今回は、自動車産業に参入してきた新興メーカー3社を紹介するとともに、日本の立ち位置の考察、中国が抱える課題を話題に進めていきます。

Googleやビル・ゲイツも出資する“代替肉”スタートアップ「インポッシブル・フーズ」〜海外ユニコーンウォッチ#2〜

Googleやビル・ゲイツも出資する“代替肉”スタートアップ「インポッシブル・フーズ」〜海外ユニコーンウォッチ#2〜

「ユニコーン企業」ーー企業価値の評価額が10億ドル以上で設立10年以内の非上場企業を、伝説の一角獣になぞらえてそう呼ぶ。該当する企業は、ユニコーンほどに珍しいという意味だ。かつてのfacebookやTwitter、現在ではUberがその代表と言われている。この連載では、そんな海外のユニコーン企業の動向をお届けする。今回は欧米を中心に注目されている「代替肉」を扱う「インポッシブル・フーズ」を紹介する。

AIの思考を人間が助ける。AI領域で人気の職種「プロンプトエンジニア」とは何か

AIの思考を人間が助ける。AI領域で人気の職種「プロンプトエンジニア」とは何か

プロンプトエンジニアという言葉をご存知でしょうか。英語圏では2021年頃から盛り上がりを見せている職種の一つで、中国でも2022年の夏頃からプロンプトエンジニアの講座が人気を呼んでいます。今回は、プロンプトエンジニアとは何か、どうトレーニングすればよいのかについて、日本国内でプロンプトエンジニアの採用と教育を実施している株式会社デジタルレシピ 代表取締役の伊藤 新之介氏に解説していただきました。

コロナ禍でラジオが復権!? 民放ラジオ業界70年の歴史を塗り替えたradiko(ラジコ)の「共存共栄型 DX」とは

コロナ禍でラジオが復権!? 民放ラジオ業界70年の歴史を塗り替えたradiko(ラジコ)の「共存共栄型 DX」とは

Clubhouseをはじめ、新勢力が次々と参入し、拡大を見せる音声コンテンツ市場。その中で、民放開始から70年の歴史に「大変革」を巻き起こしているのが“ラジオ”です。放送エリアの壁を取り払う、リアルタイムでなくても番組を聴けるようにするといった機能で、ラジオをデジタル時代に即したサービスに生まれ変わらせたのは、PCやスマートフォンなどで番組を配信する『radiko(ラジコ)』。今回は、株式会社radiko 代表取締役社長の青木 貴博氏に、現在までのデジタルシフトの歩みと将来の展望について、お話を伺いました。