「採用選考をオンライン化対応した企業への評価」に関する調査が実施

ガリレオスコープ株式会社が運営するDX関連情報サイト「まるごとDX」は、2020年4月~2021年3月のコロナ禍において就職活動を経験した若手社会人146人を対象に、「採用選考をオンライン化対応した企業への評価」に関する調査を実施。まるごとDXにて調査レポートを公開したと発表した。

新型コロナウイルスが感染拡大を始めた2020年度に続き、2021年度もコロナ禍で新卒採用選考が進められている。コロナ収束の兆しは見えないばかりか、前年以上の規模で感染が広まったからか、より多くの企業が採用選考をオンライン化しているという。コロナ禍の就活生として2期生となってしまった就活生たちは、2020年度の就活を経験した先輩たちの背中を見ながらオンライン選考を乗り切っているようだ。

まるごとDXで紹介した前々回の調査レポートでは、デジタルツールやオンラインに抵抗のないデジタルネイティブ世代にとって、選考のオンライン化によって「移動時間がかからない分多くの説明会に参加できる」「交通費や宿泊費など経費がかからないため遠方や複数企業の選考にも参加しやすい」といったメリットを生み出すものでもあることが明らかになったという。そうしたメリットは就活生側だけでなく、企業側にもあるのか。実際に採用選考をオンライン化した企業に対して、就活生による評価が上がったといったことは考えられないのか。

そこでまるごとDXでは、2021年4月の新卒採用に向けて2020年4月~2021年3月に就職活動を行った新社会人を対象に調査を実施。採用選考をオンライン化対応した企業への評価や、アフターコロナでもオンライン選考が定着してほしいか、オンライン就活を経験した1期生たちの意見を聞いたとのことだ。

■調査結果

・オンライン説明会/面接に対応した企業を、就活生は「デジタルツールを抵抗なく受け入れる」「コロナ禍を受けて迅速に対応」と評価

就活生にとって、選考を受けるためにエントリーした企業は、将来自分が社員として働く可能性のある会社でもある。感染症対策に取り組んでいるかどうか、社会環境の変化に対応できているかどうかなど、企業の姿勢や態勢を知るための機会になるとも言えるだろう。

実際のところは、感染症対策として採用選考をオンライン化対応した企業について、就活生たちはどのように感じているのか。企業の評価に対する考えを聞いた。「デジタルツールを抵抗なく取り入れるところが良い」と回答した人は66.4%、「コロナ禍を受けて迅速に対応できるところが良い」は65.7%だった。また、採用選考をオンライン化対応した企業に対して「好感が持てる」と答えた人は63.7%、「応募者の安全に配慮しているところが良い」と答えた人は63.0%だった。6割を超える就活生が、感染症対策のためオンライン対応した企業を評価していることが分かる。
出典元:プレスリリース
・オンライン説明会はコロナ後も「定着してほしい」(54.1%)

会社説明会や面接のオンライン化が進んだことにより、メリットもあれば、デメリットもあった。しかしながら、メリットについては今後も享受しつつ、ツールや回線の改善によってデメリットを解消していくことで、よりよい採用選考へと進化していくことが可能かもしれないという。

オンライン就活を体験してみて、アフターコロナの就職活動でもそのまま定着した方が良いのか、それともコロナ以前と変わらず直接顔を合わせての対面式に戻った方が良いのか、就活経験者たちの考えを聞いた。「オンライン【説明会】はこのままコロナ後も定着した方が良い」に対して「そう思う」が17.8%、「どちらかと言えばそう思う」が36.3%だった。合わせて54.1%の人がオンライン説明会の定着を期待している。

また、面接について「オンライン【面接】はこのままコロナ後も定着した方が良い」に「そう思わない」と答えた人は2.1%、「どちらかと言えばそう思わない」は9.6%と1割程度にとどまった。対して、「そう思う」と答えた人は15.8%、「どちらかと言えばそう思う」は32.9%、合わせて48.7%がコロナ以降もオンライン面接が定着することを望んでいる。
出典元:プレスリリース
・「自宅・自室にWi-Fi環境がある」「自分のパソコンを持っている」就活生は6割以上

2020年度に就職活動をした大学生たちの生まれた1998年ごろは、Windows 98が発売されたタイミングだ。スマートフォンでメッセージアプリを使いこなし、ビデオ通話で友人と交流し、YouTubeで動画を見るといったように、インターネットの普及とともに成長してきた世代にとって、オンラインツールは日常的に使うもの。もはやなくてはならないものだという。オンラインで就職活動をするにあたり、「オンラインでのやりとりに抵抗はない」と回答した人は63.7%、「デジタルツールに抵抗はない」と回答した人は58.9%だった。

また、「自宅、自室にWi-Fi環境がある」人は67.8%、「自分のパソコンを持っている」人も61.7%だった。パソコンやWi-Fiを利用してオンライン就活できない場合であっても、「説明会や面接には主にスマートフォンで参加」(41.8%)、「コワーキングスペースやシェアオフィスを利用」(41.1%)といったように、パソコンや自宅・自室のWi-Fi以外の手段を活用して就活に取り組んだ回答者もいたようだ。そうしたところまで含めて考えると、オンラインでの就職活動に対応できる就活生は、かなり多い状況だと言えそうだ。
出典元:プレスリリース
[ 調査手法 ]
調査期間:2021年7月16日~22日
調査対象:2020年4月~2021年3月に就職活動を行っていた2020年度就活生 146人
調査方法:インターネット調査
まるごとDX調べ

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