「エンタメ ファンテック カオスマップ 2022」が公開

THECOO株式会社は、2022年1月24日、「エンタメ ファンテック カオスマップ 2022」を公開したと発表した。

■カオスマップ作成の背景

サブスクを始めとした課金型コンテンツを提供するプラットフォームが主流となり、限定コンテンツにすることでファンとの強いコネクションのコミュニティを持つ傾向にある。更に「バズる」という短期的な収益ではなく「根付く」という長期的な応援・収益化を重視する流れによって、ファンを増やすSNS発信からファンにエンゲージメントするコミュニティを持つ思想へ移り変わっている。しかし急速に普及した結果、ファンに対してプラットフォームを使ったエンゲージメント方法が多様化し、各ツールの特徴を活かし連動させることが難しくなった。アイコンや消費者が自分に合う機能やサービスで繋がって欲しいという想いから、オンライン上でファンが「体験」や「応援」出来るプラットフォームを分類するカオスマップを作成したとのことだ。
出典元:プレスリリース

■ファンテックの動向

近年、コロナ禍による生活様式の変化をきっかけにあらゆる娯楽やイベントのDXが進んでいる。クリエイターの活躍の場が多様化することで消費者が様々なコンテンツを楽しむことができ、ファンとの交流機会も増えている。しかし、それに伴い発信するコンテンツに対して唯一無二を感じられる付加価値が重要視されるようになった。NFTの活用により、デジタルコンテンツに製作者や所有者などの情報をブロックチェーンとして記録することも可能となり、デジタルコンテンツに対して「唯一性」という新しい価値を提供できるようになった。

■【認知⇨応援】フェーズでの傾向

(1)ウィズコロナ 「体験」における新しい楽しみ方
オンライン上のコミュニティなどを通して誰かと繋がることへの需要が高まり、SNSだけでなく配信ライブやメタバース等の「体験」できるコンテンツが注目を集めている。現在、オンラインライブはオフラインライブをカバーするには至らないものの、活動資金となる収益基盤の構築やファンとの繋がりを維持する為の方法として必要とされている。オフラインでは表現する事が出来ないメタバースやVR配信ライブ等の独自の強みを活かすことで、エンターテインメントの可能性は更に広がっている。プラットフォームサービスを提供する企業もオンラインにおいての幅広い取り組みを行っており、これまでに人気ゲームやアニメ、人、空間とのコラボライブ等、人気の高いコンテンツも増えている。

(2)アフターコロナ 推測される「リベンジ消費」
政府によるオフラインのイベントやライブ開催自粛の反動から、オフラインでのイベント等の開催はコロナ前を上回る水準に復活すると予測されているという。そこでコロナ前の課題であった会場不足を解決するべく、アリーナや劇場などの新たな商業施設がオープンしている。リアルライブへの移行が見込まれつつも、新型コロナウイルスの影響で急速に進んだデジタル化が後戻りすることはなく、エンターテインメントの楽しみ方が一層多様化していくと期待されている。デジタルとリアルの共存が今後も進んでいき、アフターコロナで新たに生まれるニーズに対してDXは引き続き加速していくと推測されるとのことだ。

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