ITエンジニア採用責任者に対する「採用課題と背景」に関する調査が実施
2022/3/3
アクサス株式会社は、各企業のITエンジニア採用責任者1,013名を対象に、「採用課題と背景」に関する調査を実施したと発表した。
・ITエンジニア不足に陥っている企業の8割が、人材派遣会社や外部パートナーを活用。
「若干の人材不足に陥っている(50.0%)」が最多、次いで「深刻な人材不足に陥っている(29.3%)」が多い結果となり、約8割の企業でITエンジニアが不足している現状が浮き彫りになった。
Q:人材不足をどのような方法で改善していますか?(複数回答可)
「中途採用(76.0%)」、「新卒採用(47.6%)」で人材を確保している企業が多い一方、6割以上の企業が人材派遣会社や外部パートナーを活用し、自社雇用以外の方法でも即戦力となるエンジニアを求めている様子がうかがえる。
そこで、それらを活用するに至ったきっかけやメリットを詳しく聞いた。
人材派遣会社や外部パートナーを活用するに至ったきっかけ・メリット
・「事業ごとに専門性の高い人材を採用できること」
・「ある程度の経験値やスキルを持った方がいるので雇いやすくその後の計算がしやすい」
・「事業内容で中期的なプロジェクトがあるので、即戦力であり各機関にフラットな人間関係の人が関わると助かるため」
・「こちらが希望する即戦力が採用できるのがメリットに感じています」
・「新しい知見を得ることができる」
選考プロセスに時間を掛けることなく、即戦力となる高いスキルを持つ人材を確保できることから、人材派遣会社や外部パートナーを活用する企業が多いようだ。
・ITエンジニア不足にも関わらず応募者の半分が見送りに。
採用率は「40%~59%程度(30.9%)」と回答した企業が最多という結果になった。40%を下回る企業が全体の約3割に達し、ITエンジニアは不足しているものの、応募数に対して求める人材の採用を行えていない実態がわかる。
【不採用の理由…】企業が求めるのは「スキルを持ったエンジニア」。
「スキル不足のエンジニアが多い(62.9%)」と回答した企業が6割を超え、他の回答を大きく上回る結果となった。このことから、ITエンジニアの絶対数が不足しているのではなく、企業が求めるスキルを持つエンジニアが少ないことが、エンジニア採用を必要とする大きな理由と言えそうだという。
・9割以上の企業が「採用基準を満たすエンジニアの採用は難しい」と回答。
「汎用的な技術知識/スキル(62.6%)」という回答が最も多く、次いでプロジェクトを引っ張る強い「リーダーシップ(PM・PL)(38.0%)」、「顧客志向(34.9%)」を持つ人物像を求めているという回答になった。
Q:求めるスキルを持つエンジニアの採用は難しいですか?
「はい(93.1%)」と答えた企業が大半を占め、「幅広い技術知識・スキル」を持つエンジニアの採用が難しい現状がわかる。
調査概要:「採用課題と背景」に関する調査
【調査期間】2022年1月24日(月)~2022年1月25日(火)
【調査方法】インターネット調査
【調査人数】1,013人
【調査対象】企業のITエンジニア採用責任者
【モニター提供元】ゼネラルリサーチ