中小企業経営者を対象に「中小企業の課題と基幹システムの対応策」に関する調査が実施
2022/4/6
東海ビジネスサービス株式会社は、従業員数300人以下の中小企業経営者を対象に、「中小企業の課題と基幹システムの対応策」に関する調査を実施したと発表した。
・中小企業が抱える課題とシステム系の問題とは
はじめに、自身の企業の課題について聞いた。
DXの1つとして挙げられる「システム導入」に関して聞いた。「システムを導入しないことで困った(または不便だと感じた)のは、どのような業務ですか?(複数回答可)」と質問したところ、「顧客管理システム(21.8%)」と回答した人が最も多く、次いで「営業管理システム(19.7%)」「在庫・販売・生産管理システム(17.9%)」「予算管理(経営管理、予算管理)システム(16.6%)」「勤怠管理(出退勤管理)システム(16.0%)」と続いた。多くの取引先を抱えている企業であれば、顧客管理をシステム化することで楽に管理できる。業界毎に必要となるシステムに違いはあれど、管理系のシステムを導入しないことで不便を感じていることが分かった。
・基幹システムのクラウド化、経営者はどう考えているのか
先程の調査の結果、4割近くが人材不足の課題を感じていることが分かった。また、企業が抱える課題として管理に関する課題は上位に挙がらなかったが、中小企業の社内管理は現在どうなっているのか。
では、それぞれの会社で「クラウド」はどのように使われているのか。そこで、「“クラウド”は主にどのような用途で使用することが多いですか?(上位3つ迄)」と質問したところ、「ファイルサーバ(39.2%)』と回答した人が最も多く、次いで「Webアプリケーション(38.2%)」「データサーバ(37.8%)」「商業(顧客/一般)サービスWebアプリケーション(24.2%)」「災対バックアップサーバ(14.5%)」と続いた。肥大化するデータも管理しやすいように、ファイルの保存や共有に役立つファイルサーバとして使用している人が多いようだ。
では、Web上にデータを保存するクラウドには、どのようなイメージを持っているのか。
業務効率化に関して、コンサルティングサービスを利用することで、専門的な視点から企業の潜在的な課題が発見でき、解決できる可能性がある。実際にコンサルティングサービスの利用率とその効果はどれくらいなのか。
実際にコンサルティングサービスを利用していた経験がある方は、何社に依頼していたのか。「利用した(利用していた)コンサルティングサービス企業(個人経営を含む)は何社ですか?」と質問したところ、6割以上が「1社(62.4%)」と回答した。
では、コンサルティンサービスを利用した結果、課題は解決したのか。「コンサルティングサービスを利用して企業の課題は解決しましたか?」と質問したところ、「全て解決した(26.7%)」「ある程度は解決した(58.3%)」「解決しなかった(15.0%)」と回答した。「全て解決した」「ある程度解決した」が8割以上となった。
では、世間が考えるコンサルティングはどのようなイメージなのか。
コンサルティングに対するイメージとは
・月々の依頼費用が負担になりそう(30代/男性/埼玉県)
・評判の良いコンサルティング企業を見つけるのが大変。コストがかかりそう(30代/女性/愛知県)
・費用が高そうで、当社では手が出ないのではないかと危惧している(40代/男性/埼玉県)
・費用対効果が低い(50代/男性/兵庫県)
・アドバイスだけでコンサル料を取る会社が増えて来ている(50代/男性/東京都)
などの回答が得られた。
・経営ビジョンを実現するために診断だけでもと考えている経営者の割合とは
2割以上がコンサルティングサービスを利用している(利用していた)ことが分かった。
では、自身の企業の営業状況や業務改善状況などを判断する診断サービスがあったら、利用したいと感じる人はどれくらいいるのか。
調査概要:「中小企業の課題と基幹システムの対応策」に関する調査
【調査期間】2022年2月28日(月)~2022年3月1日(火)
【調査方法】インターネット調査
【調査人数】1,014人
【調査対象】従業員数300人以下の中小企業経営者
【モニター提供元】ゼネラルリサーチ