Classi、ベネッセ、トモノカイ、高等学校・中高一貫校での教員の働き方改革とICT教育を推進する放課後学習プログラムの提供を開始

Classi株式会社は、株式会社ベネッセコーポレーション(以下、ベネッセ)および株式会社トモノカイと連携し、高等学校・中高一貫校に対し学習ログを活用した新しい放課後学習支援プログラムの提供を開始すると発表した。これにより、教員の負荷を軽減しながら、学校現場の課題となっている教育のICT化と学習の個別最適化を実現する。

■背景

①教員の働き方改革
学校が抱える課題が複雑化・困難化する中、教員の長時間勤務が課題となっている。2016年の調査によると、高校教員の勤務時間は一日あたり平均11時間33分にものぼり、7割以上が「教材準備の時間が十分にとれない」と回答するなど日々の忙しさに関する悩みが浮き彫りになっているという。これを受け、現在学校現場において働き方改革が進められており、業務改善と学校の指導体制整備が推進されている。

出勤時刻・退勤時刻・学校にいる時間・睡眠時間(平均時間、経年比較)
(出典:ベネッセ教育総合研究所「第6回学習指導基本調査」)
出典元:プレスリリース
②GIGAスクール構想の推進
日本の学校におけるICT環境整備はOECD加盟国と比べ大幅な遅れが指摘されており、改善を目指して文部科学省による「GIGAスクール構想」が進められている。
(出典:文部科学省「GIGA スクール構想の実現へ」)
出典元:プレスリリース
GIGAスクール構想の目的は、端末やネットワークを整備し、ICTを活用した個別最適な学びを促進することだ。この構想と新型コロナウイルスの流行による新たな生活様式への対応によって、1人1台の端末と高速通信環境の整備を含む教育のICT化が進んでいる。一方、「ICTを活用した個別最適な学び」に関しては、約半数(令和3年「GIGAスクール構想に関する各種調査の結果」)の自治体が高等学校における「学校の学習指導での活用」に課題を感じていることが明らかになっているという。

上記二点を解決するため、Classiはベネッセ、トモノカイと連携し、高等学校・中高一貫校に対して、生徒の学習データを活用した新しい放課後学習支援プログラムの提供を開始する。ICT化を通じた個別最適な学びの推進と同時に、教員の負担を増やさない指導体制を実現し、学校現場の働き方改革を支援するとのことだ。

■本連携の内容

2022年4月より、Classi、ベネッセ、トモノカイの三社が連携し、高等学校・中高一貫校に対しICTを活用した放課後学習支援プログラムの提供を開始する。

本プログラムではまずベネッセが扱うアセスメント(模試・スタディーサポート・進路マップなど)を学校が実施し、学習課題や学習姿勢についての客観データを作成する。次にClassiがアセスメントデータを分析して、先生、生徒およびトモノカイが派遣する現役学生の学習メンターに、生徒一人ひとりに合わせた単元別ドリルや効果的な学習方法を共有する。学習メンターはClassiからの提案内容を元に、学校の教育目標や教員生徒の特性に合わせて個別やグループ別(学習姿勢や部活などのライフスタイル等に共通項のある生徒群を学習データから特定)の学習アプローチを策定、校内塾において生徒の学習メンタリング・教科指導(つまづき解消、応用チャレンジ)・モチベーション向上イベント型プログラムの実施し、学校独自の自学自習の文化づくりに貢献する。データを校内塾だけでなく授業や家庭学習時にも利用できるよう、学習メンターがICT活用アドバイザーとして教員や生徒にデータ活用のサポートをする。
出典元:プレスリリース
本連携により、これまで授業や家庭学習のみで利用されていたClassiサービスを「校内塾」という新しい学習の場で活用することが可能になる。

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