宿泊施設のペーパーレス運営とデータドリブン経営をサポートするシステム「SmartInn」が正式版を提供開始
2022/4/15
株式会社SmartInnは、2022年4月15日より、宿泊施設のペーパーレス運営とデータドリブン経営をサポートするシステム「SmartInn」の正式版を提供開始したと発表した。
導入時に従来品のように、専用のチェックインマシンやタブレット端末の設置を必要としないため、フロントを設置できない小規模宿泊施設、グランピングやキャンプ場などの屋外施設でも利用を可能にし、小さな宿でもDXを進めることができるとのことだ。
・現在の宿泊施設の状況と抱えている課題
長引くコロナ禍により、宿泊施設の売上は下がり、需要の予測を立てることも難しく、厳しい状況に置かれている。同じ宿泊業界であっても、需要回復には濃淡があり、宿泊施設ごとに求められるニーズも異なることから、小さな宿泊施設はDXのための投資ができない課題を抱えているという。また社会構造の変化によって、人口減少や働き手不足によって魅力ある地方の宿が廃業し、地方の空き家が増えている現状があるとのことだ。同社はこのような課題を解決するために、小さな宿でもDXを実現できるSmartInnを開発。従事者が1人の宿泊施設でもDXを進めることができるサービスをリーズナブルな価格で提供することで、地方の小さな宿にもデジタルインフラを整え、小さくても個性的で魅力的な宿の運営を持続可能にし、地方活性を促進する。
・リベンジ消費やインバウンド需要復活に向けての準備
コロナ禍が終息した場合に期待されているリベンジ消費に向けて、急な需要に対応できる運営の効率化を今のうちに実施しておく必要がある。Go Toトラベルや県民割を宿泊施設が利用する場合に推奨されている非対面式のチェックインや身分証明書・ワクチン接種済み証明書などの確認もSmartInnの機能を使うことで効率的かつ適切に運用することが可能だ。SmartInnで運営効率化を実施することで、リベンジ消費を一度きりの特需にするのではなく、自動的に顧客データベースを構築し、リピーター獲得のための準備をしておくことができるという。SmartInnは外国語も対応しているため、インバウンド需要が復活した際にも、海外の人を安心して迎えられるとのことだ。
■SmartInnの特徴
SmartInnは宿泊施設それぞれに割り当てられたQRコードと宿泊者自身のスマートフォンを使う仕組みを採用している。従来製品のように専用のチェックインマシンやタブレット端末を設置する必要がないため、フロントを設置できない小規模宿泊施設や、グランピング場、キャンプ場などの屋外施設でも利用が可能だ。端末設定も必要ないため、最短で即日利用を開始することもできる。
・宿泊台帳のとりこぼしゼロに
宿泊台帳が未入力の場合は入室できないSmartInn独自の仕組みにより、旅館業法が求める正確な宿泊台帳の記帳を確立させ、宿泊台帳のとりこぼしをゼロにすることができる。また正確な宿泊台帳データを得ることで、いままで埋没していた顧客データを確実に蓄積することができ、データに基づいたマーケティング活動や新サービス開発を行うことができるようになる。
・オプション機能でカスタマイズ可能
SmartInnのオプション機能を組み合わせることで、宿泊施設ごとのニーズに合わせた独自のシステムを作りあげることができる。例えばサイトコントローラー連携オプションでは、「Beds24」「ねっぱん」からの予約情報取り込みや自動メール送信などの機能を組み合わせることができ、運営の自動化までも達成することができる。