武田薬品と健康情報サービス「ルナルナ」、希少疾患の疾患啓発で連携を開始

株式会社エムティーアイと、武田薬品工業株式会社(以下、武田薬品)は、エムティーアイが運営する、ライフステージや悩みにあわせて女性の一生をサポートする健康情報サービス「ルナルナ」および女性と医師をつなぐサポートツール 「ルナルナ メディコ」を活用したフォン・ヴィレブランド病の疾患啓発における連携を開始したと発表した。

遺伝性の血液疾患の1種であるフォン・ヴィレブランド病(以下、VWD)は、血液中にあるフォン・ヴィレブランド因子というたんぱく質が欠乏したり、はたらきに異常があるため出血が止まりにくくなる病気だ。女性の場合は過多月経の症状から発覚する場合もあり、海外の研究では女性のVWD患者の約7割が月経期間に日常生活に何らかの支障をきたしているという報告もあるという。ただ、疾患自体の認知度が低く受診に至りにくいことや、医師の間でも認知の差があることで正しい診断がつかないなどといった課題も存在する。このような背景を受け、今回の疾患啓発では、VWDについて「ルナルナ」と「ルナルナ メディコ」を通じて患者、医師それぞれに情報提供を行うとのことだ。
出典元:プレスリリース
患者は「ルナルナ」アプリから受診・相談サポートを行える「ルナルナ メディコ」内に設置した武田薬品提供のチェックリストを用いて、月経異常・止血異常のセルフチェックに回答し、VWDの可能性について確かめることができる。VWDの可能性がある場合は、医療機関への受診が促されるとともに、武田薬品が運営するVWDに関する情報サイト「フォン・ヴィレブランド病.jp」が案内され、より詳しい疾患の情報や対処法を知ることができる。医師には、セルフチェックの結果VWDの可能性がある患者が「ルナルナ メディコ」を利用して受診した際に、VWDの可能性があることを患者同意のもと案内し、同時に武田薬品が運営する医師向け疾患啓発サイトが表示される。また、今後は患者が「ルナルナ」に登録した月経のデータからも、VWDの可能性を示唆する情報を医師が確認できるようになる予定だという。これにより、疾患の可能性がある患者が受診した場合は症状を見過ごさないよう、より注意して診察することや、必要であれば専門の診療科へ紹介することなどが可能となる。患者・医師双方への疾患啓発を行うことで、早期診断による患者のウェルビーイングへの貢献が期待されるとのことだ。

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