出前館、ゴーストレストラン事業「DeKitchens」を本格的に展開開始

株式会社出前館は、デリバリーサービス「出前館」のオリジナルブランドを展開するゴーストレストラン事業「DeKitchens」(ディーキッチンズ)を本格的に展開すると発表した。2022年中に300店舗まで拡大することを目指す。

■ ​​​「DeKitchens」(ディーキッチンズ)とは

出典元:プレスリリース
「DeKitchens」とは、「出前館」が食品メーカーなどと開発したメニューを参加施設や店舗に提供し、調理を委託する事業だ。従来のゴーストレストランでは、メニュー開発から食材の調達、包材の確保などすべて自前での準備が必要だったが、「DeKitchens」では、デリバリーメニューもすでに整ったものを提供することに加え、食材費や包材費などの多くを「出前館」が負担するため、参加施設や店舗は調理器具やある程度の設備が整っていれば、初期コストをほとんどかけずに導入することが可能だ。

■「DeKitchens」の本格展開の背景

近年のコロナ禍により、飲食店ではイートイン以外の売り上げを確保することが一般化しつつある。そこでデリバリー専用の業態であるゴーストレストラン事業も注目され、ニーズが高まっている。一方で、ゴーストレストランを利用するユーザー側は、商品の作り手が見えない分、店舗名やブランドで注文するか否かの判断をすることもあり、売り上げに伸び悩む店舗も多くあるという。そこで「DeKitchens」では、長年のデリバリーデータを活用することで、ユーザーニーズを考慮したブランド開発や出店計画を立てている。加えて、食材や包材など、通常はゴーストレストランを導入する側での準備が必要な内容のほとんどを提供することで、リスクやコストを抑えて質の高いデリバリー事業に参入することができるという。

「出前館」ではこれまで「インキュベーションキッチン」、「クラウドキッチン」など、時流や状況に合わせた事業展開をしてきた。「DeKitchens」では、これらのノウハウを活用しながら「出前館」に加盟する飲食店はもちろん、全国各地の調理スペースを持った施設が雇用と場所の活用促進を図れるよう、より手軽にデリバリーに参入できる仕組みを構築したとのことだ。

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