PwCコンサルティング、MatrixFlowと協業しAIを活用したGHG排出量算定方法を開発

PwCコンサルティング合同会社は、製品単位での効率的なGHG排出量算定の実現を目指し、AI活用プラットフォーム「MatrixFlow」を提供する株式会社MatrixFlowと協業し、AIを活用したGHG排出量算定方法を開発したと発表した。

■背景と目的

脱炭素社会の実現に向け、環境などに配慮した投資であるESG投資が、グローバルで広まりつつある。国は、算定・報告・公表制度を設け、一定規模以上の温室効果ガスを排出している事業者に対して、排出量の公表を義務付けている。排出量の一般的な算定手法は、製品の数量や金額といった「活動量」に「排出原単位」と呼ばれる係数を乗じて計算される。しかし、排出原単位は製品ごとに定められた固定値を適用することが多く、事業者側の努力が反映されないといった課題が指摘されている。また、計算が複雑であることから、算定作業を行う現場にも負担が発生しているとのことだ。

■協業内容

このような状況を受けPwCコンサルティングは、MatrixFlow社が有するAI技術を活用し、従来の「排出原単位」の固定値を用いるのではなく、各社の実排出量データを適用することで、効率的かつ高度な製品単位のGHG排出量算定を可能とした。今回の手法は、PwCコンサルティング独自の算定ロジックを盛り込み、より一層高度なものとなっているとのことだ。

Article Tags

Special Features

連載特集
See More