子宮頸がん予防啓発を目指す「オンライン子宮頸がん相談」がリリース

株式会社アナムネは、2022年7月14日より、子宮頸がんの予防啓発のため「オンライン子宮頸がん相談」を開始すると発表した。

■オンライン子宮頸がん相談とは

「オンライン子宮頸がん相談」は、20~30代の女性に向けた、子宮頸がんについての正しい知識を身に付け、子宮頸がんの早期発見・早期治療を啓発することを目的に、「知る」「調べる」「相談する」「コミュニティに参加する」の4つのコンテンツをまとめた子宮頸がんに不安を感じたときのポータルサービスだ。

■背景

1.HPV(ヒトパピローマウイルス)はとてもありふれたウイルスで、女性の多くは一生に一度HPVに感染するため、正しい知識を身に着けておくことが重要:HPVは、性的接触のある女性であれば50%以上が生涯で一度は感染するとされている一般的なウイルスだ。HPVの感染によって、一部の人には子宮頸がんを始め、肛門がん、膣がんなどのがんや尖圭コンジローマ等多くの病気の発生に関わっている。日本では年間約1.1万人が子宮頸がんにかかり、年間約2,900人が亡くなっているという。特に、近年若い女性の子宮頸がん罹患が増えているとのことだ。

2.がんの中では進行は遅いが、発生部位が子宮の入り口部分のため、医師による定期健診で早期発見・早期治療が有効な手立てである:子宮頸がんは、子宮の入り口の子宮頸部と呼ばれる部分から発生する。子宮の入り口付近に発生することが多いので、婦人科の診察で観察や検査がしやすく、発見されやすいがんだ。また、早期に発見すれば比較的治療しやすく予後のよいがんだが、進行すると治療が難しいことから、早期発見が極めて重要だ。

3.適切なタイミングでHPVワクチンを接種することで、高い予防効果を得られる:HPVの感染は、HPVワクチン接種で防ぐことができ、それにより子宮頸がんの原因の50~70%を予防することができる。HPVワクチン接種公費で受けることが可能で、今年4月より、約8年ぶりに積極推奨となったことで、多くの自治体が対象者に向けて予診票を送付し、接種するよう促すようになっている。世界保健機関(WHO)も接種を推奨しており、2020年11月時点で110カ国において公的な接種が行われ、カナダやイギリス、オーストラリアなどの接種率は約80%以上となっているとのことだ。

4.自治体によっては検診やワクチン接種を無料で受けられる:「令和4年度に小学校6年生から高校1年生になる女子」は、公費接種対象者となっており、この年齢の女子には各自治体より予診票が配送される。また、積極的接種勧奨が差し控えられていたために、公費での接種を受けられなかったり、公費での接種を逃した人向けに、「キャッチアップ接種」も実施されている。

5.不安・疑問を感じた時に定期健診や婦人科を受診するハードルを下げることが有効:同社が運営するオンライン医療相談サービスは20~40代の女性が多く利用しているが、同社のサービスでも、子宮頸がんに関する相談が年々増加しており、子宮頸がんの発症予防・重症化予防により一層の啓発活動が必要だと感じているという。アナムネオンライン医療相談は24時間365日、女性医師が対応する医療相談サービスのため、女性利用者にとっても安心して利用できるサービスとなっているので、気軽に相談することで、診療機関の定期健診を促進することに貢献し、子宮頸がんの早期発見・早期治療に資すると考えているとのことだ。

■サービス概要

Anamneオンライン子宮頸がん相談
各コンテンツの利用料:
・「知る」:無料
・「調べる」:無料
・「医師へ相談する」:月額980円
・「コミュニティへの参加」:無料
出典元:プレスリリース

■サービス詳細

1.「知る」:子宮頸がんについて正しい知識を学ぶ
わかりやすい図やイラスト入りの解説記事により、子宮頸がんとその予防方法についての正しい知識を学ぶことができる。

2.「調べる」:子宮頸がんワクチン接種、子宮頸がん検診ができる診療機関を調べる
子宮頸がんワクチン接種、子宮頸がん検診ができる最寄り診療機関を探すことができる。

3.「医師に相談する」:女性医師に相談し疑問・不安を解消する
子宮頸がんおよびその予防方法・治療方法など、医療的な不安や疑問を、オンラインチャットにて女性医師に相談することができる。

4.「コミュニティへの参加」:子宮頸がん患者の実体験を知る
子宮頸がん患者の実体験を知り、自分自身が子宮頸がんの治療を受ける場合や治療後の生活などについてユーザー同士で相談できるコミュニティ機能。自分自身の体験を投稿することで、同じような疑問や不安を抱えた人々のサポートとなる情報を提供できる。

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