施設内の密回避と快適な室内環境を両立させる「環境測定の監視サービス」が提供へ

エヌエスティ・グローバリスト株式会社は、感染拡大要因の一つとされる、人が集まる空間や混雑する施設での、各種環境センサー(温度、湿度、CO2濃度など)から得られる環境データモニタリングとAIカメラによる滞在人数カウントを掛け合わせ、管理者の作業負担をかけずに施設内の密回避と快適な環境維持に貢献する「環境測定の監視サービス」を2022年8月2日から提供開始すると発表した。

出典元:プレスリリース

■提供の背景

国内で新型コロナウイルス感染症の確認がされてから2年以上が経過した。国民へのワクチン接種が進む中でもウイルスは変異を続け、感染者の増減が繰り返され経済活動に大きなダメージを与え続けている。国内ではwithコロナを念頭にした「新しい生活様式」の下で経済活動が進められており、人々が密集する施設では感染拡大防止対策の徹底が求められている。慣れや楽しいことに集中していると感染対策への意識が弱くなりがちであり、意識の小さな低下が積み重なることでクラスター発生や感染再拡大を招き、結果的に施設運営事業者の経営圧迫リスクが高くなる。

本システムでは各種センサーとAIカメラを掛け合わせて室内環境と滞在人数の両方を可視化する。そのため、単に密を回避する為の手段に留まらず、快適な環境で過ごすことができる場所の提供にもつながる。本システムではそれぞれのセンサー設置場所に即した閾値を設定可能だ。閾値を超えた場所については管理者へメール通知を行い、迅速な対策を促し環境の維持に貢献する。また、定期巡回による確認する為の人員を割く必要がなく、スタッフの目が行き届きにくい場所でも快適な室内空間を提供できる。

利用構成イメージ
出典元:プレスリリース

■サービスのポイント

1. 複数のセンサーを組み合わせて室内環境を測定
室内の状態を「CO2濃度」「温度」「湿度」「照度」「気圧」など各種センサーで測定し、リアルタイムでモニタリングできる。蓄積されたデータをトレンド分析することで時間帯ごとの適切な換気対策、または過剰な対策で満足度を低下させてしまうケースの予防に役立てられる。

2. AIカメラによって滞在人数をカウントし混雑状況を判断
AI搭載のカメラで室内の滞在人数をカウントし、混雑具合を数値化する。滞在中の人もこれから入館する人にもわかりやすく周知することで、混雑緩和への喚起を行うべきかの判断が明確になる。

3. 室内環境の測定データを可視化
室内環境の計測データは単なる数値ではなくグラフを通して瞬時に判断可能なビジュアルで表示する。いつでも、どこからでも確認できるため、施設巡回する必要もない。

4. アラート機能によって対処が必要な場所をピンポイントで通知
測定データのモニタリングでは室内空間によって実際の利用形態が異なるため、適正な測定値の範囲も変わる。そのため空間ごとに異常となる閾値を設定し、それぞれの異常検出時にアラート通知を提供する。

5. 測定データは免許不要・回線工事不要・通信費無料のLoRa無線で集約
既に運営中の施設内でも新たな配線工事を抑え、館内装飾や景観への影響を最小限に抑えるLoRa無線を採用。見通し距離で10kmを通信可能とし、かつ12段ホップで広範囲のエリアを網羅することが可能であり、各種センサーの測定場所が広範囲に点在させる事ができる。

6. センサーのみ・カメラのみの監視にも対応
センサーデータと滞在人数カウントによる測定・監視を提供するスタンダードプランに加え、前者のセンサーのみで測定・監視を行うセンサープラン、後者のAIカメラだけを利用するCAMプランも提供する。現場で求められる要件にあわせて柔軟に選択できる。

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