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「コンサルティング会社 カオスマップ 2022年度版」が公開

コダワリ・ビジネス・コンサルティング株式会社は、「コンサルティング会社 カオスマップ」の2022年度版を公開したと発表した。

■「コンサルティング会社 カオスマップ2022」公開の背景

「コンサルティング会社 カオスマップ」は2019年から公開されており、更新の度に反響があるという。公開当初より、コンサル業界市場は右肩上がりで成長しており、2020年前半には新型コロナウイルスの影響により一時陰りが見えたものの、2020年後半からは再びその勢いを取り戻しているとのことだ。コンサル業界の急成長を牽引しているのは、企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)推進ニーズだ。現在、コンサル市場におけるデジタル・IT比率はおおよそ50~60%だが、デジタル・IT比率は将来的にもより向上するものと考えられているという。

デジタイゼーションやシステム開発案件であれば、これまで総合系やIT系ファームが得意とする分野だった。しかし、DX推進支援では戦略領域からビジネス領域の知見も求められる。各社、元々の得意領域を軸にしながら、クライアントのDX推進支援に力を入れているため、手掛ける領域は複雑化しており、従来のような〇〇系といったMECEな切り分けは難しくなってきているという。そこで同社では、明確に線引きできない得意領域を矢印で表現した、サークル形式のカオスマップを制作することで、コンサル業界の今を見える化したとのことだ。
出典元:プレスリリース

■「コンサルティング会社 カオスマップ2022」の概要

「コンサルティング会社 カオスマップ」では、代表的なコンサルティングファームの得意領域を7つに分類し、さらに詳細に小分類区分も設けられている。また、各領域の特徴を解説するほか、コンサル業界動向に関する考察も掲載されている。最新版の「コンサルティング会社 カオスマップ2022」では、65社のコンサルティングファームが掲載されているほか、2022年現在の実態に沿うように領域区分名称も更新。例えば「業務」系は、戦略策定を軸とする「ビジネス」と導入支援を軸とする「IT」に細分化しているとのことだ。

2022年の業界動向は、引き続きDX推進支援需要が高く、もはやトレンドや傾向ではなく持続的成長を目指す企業にとって切り離せないテーマとなっているという。また、大手コンサルティングファームを中心に健康経営やウェルビーイングなどへの取り組みが積極化しているほか、カーボンニュートラルやSDGsなどへの支援強化も目立つようになってきたとのことだ。

<2022年コンサル業界考察>
考察1:DX推進支援需要高く、採用積極化含め業界としては引き続き拡大
考察2:健康経営、カーボンニュートラルなどへの取り組み強化
考察3:業界としては引き続きリモートワーク主体

<業界分類と主要ファーム一覧>
・総合系コンサルティングファーム
・戦略系コンサルティングファーム
・ビジネス系コンサルティングファーム
・IT系コンサルティングファーム
・シンクタンク系コンサルティングファーム
・M&A系コンサルティングファーム
・事業再生系コンサルティングファーム
・組織・人事系コンサルティングファーム
・中小企業向けコンサルティングファーム

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