コクヨ、働き方をテーマに「KOKUYO OPEN LAB.」で実証実験を開始

コクヨ株式会社は、働くことや暮らすことをより豊かにする新たな技術・仕組みの社会実験を行う「KOKUYO OPEN LAB.(コクヨオープンラボ)」で、「“誰でも、いつでも、どこでも、仲間とつながって働ける”『DIGITAL ORIENTED WORKPLACE』」をテーマに一連の実証実験を開始し、同検証ブースを2022年11月7日より展示すると発表した。また、11月4日から「KOKUYO OPEN LAB.(コクヨオープンラボ)」のWEBサイトも公開した。

近年はコロナ禍の影響による働き方の多様化や働く場の分散化によって、オフィスワークとリモートワークが混在するハイブリッドワークが定着しつつある。所属やライフスタイルに縛られないなど利点も多い一方で、「リアル」と「バーチャル(リモート)」では受け取る情報量や発言の存在感に差があることなど、新しい働き方によって生まれた課題も存在するという。

今回の「DIGITAL ORIENTED WORKPLACE」の検証では、リアルワークプレイスとバーチャルワークプレイス、あるいは、そこにいるワーカー同士をシームレスに繋ぐための新たな環境・仕組みに関する実験と、それらの効果を評価するためのシステム構築を進める。

例えば、分散したワークプレイスをデジタルで繋ぐバーチャルオフィスの検証、オフィスでもリモートワーカーの存在感を感じられるテレプレゼンスロボットの検証、リモートワーカーがオフィスからの距離を感じず能動的なコミュニケーションをとれる仕組みの検証を実施。また、そこで構築した新たなワークプレイス・ワークスタイルの評価を行うため、オフィス空間の映像からリアルタイムにワーカーのアクティビティを推定する技術や、音声からコミュニケーションの質を評価するシステムなどの検証も行う。

「KOKUYO OPEN LAB.」で展示予定のコンテンツ
出典元:プレスリリース
バーチャルワークプレイスoViceとの協業
(協業|oVice)
ウェブ上で自分のアバターを自由に動かしながら相手のアバターに近づけることで、簡単に話しかけられる2次元バーチャル空間「oVice」。今回、コクヨ東京品川オフィスTHE CAMPUS全体を「oVice」上で再現し、デジタルツイン環境の整備、検証を開始した。展示では、約800名のコクヨ社員を対象とした効果検証の結果も紹介する。
出典元:プレスリリース
ハイブリッドチームスペースの構築と検証
(技術協力|エム・ティ・プランニング、ベストスキップ)
「ハイブリッドチームスペース」はオフィスの臨場感をリモートに伝え、リモートワーカーの存在感をオフィスで再現できる空間だ。プロジェクションマッピングによってリモートワーカーの映像や遠隔編集可能なオンラインホワイトボード等を会議室の壁に投影する「インタラクティブウォール」をはじめ、ハイブリッドワークでも臨場感に満ちたコミュニケーションを実現するための仕組みが体験できる。
出典元:プレスリリース
テレプレゼンスロボット「temi」オフィス専用コクヨオリジナルモデルの検証
(協業|hapi-robo st)
これまでのテレプレゼンスロボットの検証をもとに、「temiプラットフォーム」を使用したコクヨオリジナルモデルのロボットを開発。コクヨの家具開発のノウハウを組み入れ、上下昇降機能による目線の変更が可能。オフィス空間に調和するデザインを採用し、リモートメンバーの存在感強調に貢献する。
出典元:プレスリリース
ワーカーのオフィス内アクティビティの可視化
(協業|東京農工大学 中山悠研究室)
パイロットオフィスの構築をはじめ、オフィス構築の効果を客観的に測定したいというニーズが高まっている。本検証では、オフィス空間の映像データからワーカーのアクティビティを推定するアルゴリズムを開発。将来的には、その結果を用いて、生産性・創造性を高めるようなフィードバックを行う仕組みの構築も目指している。
出典元:プレスリリース
香りが促すワーカーの行動変容に関する検証
(協業|テックファーム、技術協力|ソニー)
ワーカーの会話音声を解析し発話量や会話内容のネガティブ/ポジティブ比など、コミュニケーションの質を可視化するシステムを構築。また、この結果を用いて、コミュニケーションの質を改善する、もしくは、より向上させると考えられる香りを提示することで、意図した行動変容がワーカーに起こるのか確認し、香りによる行動変容の可能性を検証する。
出典元:プレスリリース
擬似焚火環境を用いたリフレクション効果の検証
(協業|KDDI総合研究所、技術協力|きたもっく、ソニー)
テレワーク増加に伴うメンタル不調の予防・改善策、また、成長支援の仕組みとしてのリフレクション(内省)に着目。非日常空間によってリフレクションが効果的に実施できるという予備実験を受け、ワークブース内に構築した擬似焚火環境を用いてオフィス内で効果的にリフレクションを行うことが可能か検証する。
出典元:プレスリリース
AIが創造した空間に対する人々の受容性を検証
(協業|INERTIA)
慶應義塾大学教授/アーティストの脇田玲氏による参加型アートの展示を行い、AIが創造した空間に対する人々の受容性について、検証を進める。「2030年にコクヨが発表する最高のオフィス空間」「生き返ったコルビジェがデザインしたオフィス」などの言葉からAIが作り出した映像を表示。来場者による「受け入れる/受け入れない」の投票で、AIが先導する空間設計への是非を可視化する。
出典元:プレスリリース
(0,0,0) studio genten
(協業|VUILD)
プロトタイピングするカルチャーをつくるデジタルファブリケージョンスタジオ。3D木材加工機「ShopBot」を導入し、3DCADで設計したデータをダイレクトに製作できるデジファブ技術を活用することで、プロトタイピングを繰り返しながらアート作品や内装、家具などをオーダーメイドで作ることができる。

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