北海道電力と東芝ESS、IoT・AI技術を活用した火力発電所の運用高度化の取り組みを開始
本取り組みは、東芝ESSのプラント監視ソフトウェア「EtaPRO(エタプロ)」を活用しており、発電所の各設備に設置されているセンサーから得られる運転データをもとに、IoT・AI技術により算出された本来あるべき運転状態(期待値)と現在の運転状態(実測値)を比較することで、主要設備の不具合や性能低下の兆候を検知するものだ。
従来、設備の不具合や性能低下の検知は、あらかじめ設定したしきい値に基づくアラート判定や約2年に1回実施する性能試験等により行っていたが、本システムにより微細な運転状態の変化をリアルタイムにとらえることができるようになるため、これまでよりも早い段階で検知が可能となり、発電支障の未然防止・効率的な運転に寄与するとのことだ。