現在、日本の地方都市では、少子高齢化や地域経済の停滞、コミュニティの弱体化などにより、産業の担い手が減少し自治体の稼ぐ力が低下する負のスパイラルに陥り、すでにインフラやサービスが維持できない問題も顕在化している。一方、リモートワーク普及によるワ―ケーションの高まりを受け集まる関係人口が、地域のまちづくりにおいて新たな担い手として注目されている。
OSSは、道路交通・鉄道駅務の自動化、エネルギーマネジメントやモニタリングなど多様な事業とソリューションを軸に、2019年からは地方都市が抱える課題解決にも取り組んできた。本プロジェクトでは、社会システム、地域創生で培ったソリューションを活かし、住民のみならず同市に関わる関係人口を巻き込み住民との助け合いを促す。人々が交流して地域に必要な機能を補完し合う共助による地域社会の持続可能なプラットフォームづくりに取り組み、担い手と利用者の双方がメリットを享受できる感謝経済活動を目指すとのことだ。
本プロジェクトの基本スキーム
具体的には、共助の仕組みづくりの取り組みの第一弾として、ワーケーション等で地域を訪れる人々・ゲストハウス等を利用する人々を対象に、地域のまちづくり会社と連携した体験プログラムを提供する。その移動手段として、12月1日から2月中旬まで、移動したい人と送迎可能な人のマッチングを行い、フィーと感謝の気持ちをインセンティブとして送るMaaSサービス「meemo(ミーモ)」の提供を行う。さらに、住民・自治体・事業者の抱える課題およびニーズの探索により、交通以外にも様々な共助の取り組みを増やしていくことを目指すとのことだ。