AI素材の流通基盤を目指す「MatrixFlowマーケットプレイス」がリリース
2022/12/6
株式会社MatrixFlowは、AI素材の流通基盤となるべく、MatrixFlowマーケットプレイスをリリースしたと発表した。
■リリース背景
このようなサービスを使用することで、様々な課題に対するAIを作れるが、各社の状況に合わせてカスタマイズできる範囲は限られている。そのため、一部で手作業の業務が残ったり、精度を高める打ち手が少ないといった状況も起きているという。これらの残存するタスクを自動化することや、各社の状況にあわせてカスタマイズすることは、エンジニアやデータサイエンティストにとっては、必ずしも難しいものではないという。しかし、そうした技術をもった人物と出会うことが難しい点に課題があるとのことだ。AIを作る際に利用するデータに関しても、類似の課題があるという。自社のデータだけでAIを作っても満足のいく結果が得られなかった場合、社外データを組み合わせることは有効な手段だ。しかし、精度向上に有効なデータと出会うことは難しく、そうしたデータを1社のみで提供を受ける場合、金額が高くなりがちとのことだ。
一方のデータサイエンティストは、技術を活かす場を求めている。近年では、データサイエンスのコンペティションもいくつか登場しており、活況だという。しかし、これらの場で作成したAIで継続的な収益を上げることはできず、自分自身が作成したAIを多くのユーザーに届けることもできないとのことだ。
そこで、MatrixFlowは、データ、アルゴリズム、学習済みのAIなど、AIに関する全てのものが流通する「MatrixFlowマーケットプレイス」をリリースすることにしたという。
MatrixFlowマーケットプレイスでは、販売者と購入者を結びつけることで、機会の提供を行う。AIの導入・活用を行いたいと考える購入者は、AIをカスタマイズすることができるようになり、より自社の業務に適切なAIで課題解決できるようになる。AI技術を提供する販売者は、自分のスキルをダイレクトに世の中の人に提供できるようになるとのことだ。
■特長
MatrixFlowはマウス操作のみでAIを構築、活用できるサービスだ。今回リリースするマーケットプレイスの機能もブロックとして、取り入れることができる。そのため、購入者は、プログラミングができないビジネスパーソンであったとしても思い通りにカスタマイズし、自社の業務にあったAIを活用することができる。販売者は、そうした幅広いユーザーに対して自分のスキルを提供することが可能となる。
AIを学習させるためのデータ、データを適切な形へと加工する前処理のプログラム、AIの設計図となるアルゴリズム、学習済みのAIなど、AIに関する全てのものを取り扱う。購入者はこれにより、自社のデータやプログラムと組み合わせることで、自社に最適なAIをカスタマイズして作ることが可能となる。販売者は、特定の業界や分野に絞られることなく、自身の経験や専門性を活かしたサービスを提供することができる。
マーケットプレイスで提供されるサービスは月額の定額制だ。これは、購入者にとっては、低価格で始められることを意味し、販売者にとっては、毎月の継続的な報酬が手に入れられることを意味するという。また、提供されるプログラムやデータセットは、サブスクリプションであるため、定期的にメンテナンスや更新が実行され、常に最新の状態に保たれる。
販売ユーザーとなるために必要な要件は、購入ユーザーの課題を解決することのみ。製品の品質チェックは、MatrixFlowが行うなど、購入ユーザーが安心して利用できる体制を整えているとのことだ。