
大阪・関西万博開催予定地の夢洲で「ローカル5Gを活用した港湾・コンテナターミナルのDXの実現」に向けた実証実験が開始
2023/1/31
NTTビジネスソリューションズ株式会社は、西日本電信電話株式会社、夢洲コンテナターミナル株式会社、三菱ロジスネクスト株式会社、大阪市、阪神国際港湾株式会社、京セラコミュニケーションシステム株式会社、NTTビジネスソリューションズの7者で構成した実証コンソーシアムによる実証提案「ローカル5Gを活用したコンテナプランニングデータのリアルタイム伝送等による港湾・コンテナターミナルのDXの実現」が、総務省「令和4年度 課題解決型ローカル5G等の実現に向けた開発実証」に採択されたと発表した。既に実施された2021年度の開発実証に引き続き、実環境下におけるローカル5Gを活用した港湾業務の効率化・周辺道路の混雑緩和に向けた実証実験を大阪・関西万博予定地の夢洲で開始する。
Contents
■背景と開発実証の趣旨
■実証内容
①コンテナターミナル内業務ネットワークの高品質化による業務効率化の実証
夢洲コンテナターミナル内において、各種システム個々で採用していた無線機やWi-Fi等の通信手段をローカル5Gに一元化し、ネットワークを高品質化することで、港湾業務全体の業務効率化が実現できるかを検証する。
従来、作業員に配布していた紙での荷揚げ計画指示書をプランニングデータとしてRTGに設置したタブレットに送信することで保管工程業務の効率化が実現できるかを検証する。
トレーラー待機場からローカル5Gにより車番認証システムへ送られてきたトレーラーのナンバープレート画像を基にデータ分析と混雑状況の予測を行い、待ち時間の予測情報をポータルサイトに掲載することで、ドライバーの行動変容を促し、車両来場時間の平準化が実現できるかを検証する。
コンテナターミナル特有の環境要因であるコンテナや海面等の影響を考慮した電波伝搬特性を調査し、港湾業務で求められる通信要件を満たしつつ、周りへの電波干渉等の影響を最小限に抑えることを目的とした電波伝搬モデルの精緻化について、電波測定等を通して検証する。
実証期間:
2023年1月30日(月)から2023年3月24日(金)まで
実証エリア:
夢洲コンテナターミナル及びトレーラー待機場
西日本電信電話株式会社関西支店
・全体統括(応募申請、契約、WG運営)
・コンソーシアム全体管理
・実証全体のシステム設計、調達、構築、運用
・実証全体の実行管理(計画、実施、分析、評価 等)
・本実証結果を活用した他港湾事業者へのシステム提案及び導入の推進
・港湾業務のDX化に向けた各種政策検討への知見提供
・報告書の作成
夢洲コンテナターミナル株式会社
・実証フィールドの提供
・港湾業務の課題抽出及び知見提供
・課題実証の評価
・実装、自走の検討
・報告書の作成
三菱ロジスネクスト株式会社
・実証の実施
・港湾業務システムに関する課題抽出と知見提供
・その他関連システム、荷役機器に関する課題抽出及び知見提供
・本実証結果を活用した他港湾事業者へのシステム提案及び導入の推進
・報告書の作成
大阪市
・実証フィールドの提供
・実証フィールド周辺環境利用等の各種調整
・港湾DXに向けた各種政策検討
・報告書の作成
阪神国際港湾株式会社
・阪神港のコンテナターミナルに関する課題抽出と知見提供
・港湾関連システムに関する課題抽出及び知見提供
・阪神港における他ターミナルへの展開検討
・報告書の作成
京セラコミュニケーションシステム株式会社
・ローカル5G関連装置の調達、設計、設定、運用
・技術実証の実行(計画、測定、分析、考察、評価 等)
・エリア設計検討
・報告書の作成
NTTビジネスソリューションズ株式会社
・ローカル5Gに関する技術的及びソリューションに関するノウハウの提供
・他港湾事業者への展開検討
・動画作成、視察会等の実証全体支援
・報告書の作成