「副業系サービスカオスマップ2023年版」が公開

株式会社シューマツワーカーは、230社以上のサービスをリモートワークか現場での就業か、継続案件か単発案件がメインかなどの軸で9つのカテゴリーに分類した、2023年版の「副業系サービスカオスマップ」を公開したと発表した。

副業系サービスカオスマップには、継続的に就業する形の「企業での副業」から、単発でスキルを活かす「スキルマーケット型」など、多様な形の副業を支援するサービスが掲載されている。サービスの中にはマッチングのみのサービスもあれば、エージェントと稼働開始後のフォロー支援も含むものなど多様だ。いずれも、個人が空いた時間や持っているスキル・経験を生かして、本業以外に収入を得たり、仕事をする場や機会を得ることのできるものだ。

副業サービスの中で量と種類ともに最も充実しているのは、①企業で一定期間副業型、⑤特化型スキルマーケット型だ。いずれも本業などでの経験やスキルを生かしてキャリアアップに繋げられる機会が広がる副業体験だ。また、特徴的なのは職種に特化したサービス(①エンジニア特化、マーケター特化など、⑤動画作成特化、ライティング特化など)が豊富に提供されていること、①では地方特化や女性特化など、働き手や企業の特性に沿ったサービスが提供されていることだという。
出典元:プレスリリース
このカオスマップは、縦の軸は、場所を選ばない「リモート型」の副業と、その場に行くことが必須の「現場型」で、横の軸は「単発型」と「継続型」としている。この二種類の軸に対し、左上をAゾーン(「リモート×単発」)、右上をBゾーン(「リモート×継続」)、左下をCゾーン(「現場型×単発」)、右下をDゾーン(「現場型×継続」)という4種類のゾーンに分け、230以上の副業系サービスのロゴがマッピングされている。

さらに、副業の特徴により、大きく以下の9つのグループに分類している。

・企業で一定期間副業型
「企業で一定期間副業型」は、ビジネススキルを生かし、所属企業とは別の会社で、プロジェクト的に(あるいは継続的に)副業をするというケースだ。マーケティングや営業、人事などの職域に特化したサービスや、女性特化、地方特化のサービスなど、多様な切り口のサービスが見られる。

・表現・発信型
「表現・発信型」には、ライバーやSNSなどが含まれる。「表現・発信型の副業」は、費やす時間に対しての金銭的な収入が確約されるとは限らないが、フォロワーが多くなれば企業のPR案件をインフルエンサーとして宣伝することや、投げ銭や、有料コンテンツの販売という機能により収益を得ることも可能な仕組みがある。

・EC関連
「EC関連」は、家の不用品やハンドメイド品の物販を売買するグループで、自らネットショップを構築するものと、プラットフォーム上に出品するもののサブジャンルがある。CtoCマーケットの隆盛に伴い、出品代行といった関連サービスも見られる。

・オンサイトで継続型
「オンサイト型」は、治験ボランティア、牛乳配達・新聞配達・販売・飲食の接客系等の仕事が含まれる(ロゴではなくカテゴリーの名前で記載)。

・特化型スキルマーケット型
「総合型スキルマーケット」が占いやウェブサイトの構築などと多岐に渡るのに対し、「特化型スキルマーケット」は、何らかのスキルに特化したものだ。「特化型スキルマーケット」のなかのスキルのジャンルは大きく13のサブグループに分かれており、「家事代行」「DIY」のように現場必須のものから、「翻訳」や「ライティング」というようにリモートでできるものまで、縦長の幅広いグループとなっている。

・総合型スキルマーケット型
「総合型スキルマーケット」は、クラウドソーシングやスポットコンサルのように、様々なスキル・知見を提供・購入し合うものだ。

・ポイ活型
「ポイ活型」は、アンケートに答えたり、商品のレビューを書くなどの、比較的隙間時間に作業しやすい「リモート×単発」グループだ。

・シェアリングエコノミー型
「シェアリングエコノミー型」は、スキルを提供して労働所得を得るというよりも、家・車・場所といった、所有しているものを貸し出すといった遊休資産の運用を副業収入につなげるグループだ。車の鍵の受け渡しなどは立ち合いが必要なものもあるが、スマートロックの導入などにより、完全にリモートで行うことも、場合によっては可能だ。

・ギグワーク・すきまバイト型
「ギグワーカー・すきまバイト型」というグループは、「現場型×単発」のグループで、Uber Eatsなどのフードデリバリーや、「旅×副業」といった移動を前提とした副業のグループだ。

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