1回5分の採血で全身のがんのリスクを発見できる「マイクロCTC検査」サービスが「Makuake」で先行販売開始

株式会社セルクラウドは、1回、5分の採血で全身のがんリスクを発見できる「マイクロCTC検査」サービスを2023年3月1日より応援購入サイト「Makuake」で先行販売を開始すると発表した。

がんの5年生存率は、その進行度合いによって、ステージ1の場合は平均94.0%、ステージ4で平均23.0%と、70%以上も異なることが分かっており定期的ながん検査による早期発見が重要だという。しかし、従来のがん検査で全身をチェックしようと思った場合、部位ごとにCT、MRI、胃・大腸カメラ、エコーなど様々な検査を組み合わせる必要があり、検査費用や検査にかかる時間的な負担も非常に大きくなるという。また、「がんの疑い」が見つかった場合にも、良性か悪性かを判断するためには、その組織の一部を採取し(生検)、顕微鏡でがんを診断する(組織診断)することが必要とのことだ。同社は、このがん検査における時間的・身体的な負担をなくすべく、CTC(Circulating Tumor Cells=血中循環がん細胞)の検査手法について研究を行ってきた。CTCとは、血管内に漏れ出し血中を循環するがん細胞のことで、CTC検査とは、この血液中のがん細胞を検出することで、がんを発見することができるリキッドバイオプシ―の最先端のがん検査になるという。がん細胞は悪性度の低い「上皮性のがん細胞」から上皮間葉転換を経て「浸潤・転移の高い能力」を持つ、悪性度の高い「間葉系のがん細胞」に進行することが知られているという。マイクロCTC検査は、この悪性度の高い「間葉系のがん細胞」のみを特定し、特異度94.45%の精度で検出することを可能にしたという。検査に必要なのは1回、5分の採血のみで、がん細胞そのものを捕捉するため、従来の検査手法に比べて安全で手軽かつ明確に全身のがんリスクを判定できることが特徴とのことだ。

国立がん研究センターの調査では、男性の65.0%、女性の50.2%は一生涯のうち「がん」と診断されることが分かっているという。「がんの統計2022」では、がんは1981年以降、死因の第1位で最近では総死亡の約3割を占めているとのことだ。ところが、がんの検診率は2019年で40~69歳の男女ともに50%を切っているという。さらに、日本対がん協会の調査では、新型コロナウイルス感染症の感染が拡大した2020年には受診控えが進み、5つのがん検診(胃、肺、大腸、乳、子宮頸)の受診者は対前年比30.5%の減となったことが分かったという。新型コロナウイルス感染症による受診率の低下により、早期がんの発見が遅れている現状もあるとのことだ。
出典元:プレスリリース

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