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「保育Tech・給食食育サービス カオスマップ2023」が公開

千株式会社は、「保育Tech・給食食育サービス カオスマップ2023」を公開したと発表した。

■作成背景

近年、保育業界では女性の就業率向上に伴う保育ニーズの増加を背景に保育士の需要が高まっている一方、保育士の有効求人倍率は令和4年度10月段階で2.49倍と、保育士不足は深刻な問題となっているという。また、人手不足により保育士一人当たりの担う業務量が増加していることは大きな負担になっているとのことだ。厚生労働省では保育士の業務負担軽減、保育の質の向上、労働環境を整え保育士不足の解消などを目的に「保育所等における業務効率化推進事業」など、保育ICTシステムの導入に対し補助金を交付してきた。昨今、新型コロナウイルスの感染予防対策の影響で保育業界のさまざまなアナログ業務の見直しが行われており、テクノロジー活用の検討は今まで以上に加速しているという。また、第4次食育推進基本計画が令和3年3月に食育推進会議で決定された。保育所、学校等の食育に対する姿勢には保護者もより一層注目している状況だという。そのような状況で、給食の質や食育事業などを強みとする園も増加しているため、委託給食サービスや、食材配達サービス、園や学校に赴くなどして食育を行うサービスなどの導入や見直しを検討している園もあるとのことだ。今後、導入を検討する場合に参考資料として活用できるよう、本マップを作成したとのことだ。
出典元:プレスリリース

■概要

本マップでは、保育施設の先生が活用することを目的に、保育の事務業務の負担軽減や質の向上に寄与する保育Techサービスと給食業務や食育推進を補助するサービスを中心にまとめられている。また、保育者と保護者の間で話題にあがるとされる子育て関連サービスについても、子育Techサービスとしてまとめたとのことだ。

新型コロナウイルスの影響により、密を避けるため登降園の際に保育者と保護者がゆっくり話しをする機会が減少。リアルタイムで連絡ができる連絡帳サービスは、保育者と保護者のコミュニケーションツールとして需要が高まっているという。待機児童数が徐々に減少傾向にあることから、保育の質がより重視されている。今までのサービスは保育者の労働環境の改善が中心だったが、ドキュメンテーションで保育活動記録の見える化を行うなど、保育の質をより良くしていくサービスが少しずつ出てきているという。令和3年に第4次食育推進基本計画が決定されて以降、食育活動に注目している保護者や食育活動に力を入れている園のニーズに合わせ、食に関するサービスの見直しや導入への需要が高まっているとのことだ。

・カテゴリ詳細
写真販売:運動会や発表会など季節行事などで撮影された写真の販売、サンプル写真の貼り出しや集金・集計までオンライン上やアプリで行えるサービス
アルバム:卒園アルバムの作成を行えるサービス
動画:日常や行事の様子を動画で配信あるいは販売できるサービス
IoT:午睡や検温などのチェックをオンライン上やAIを用いて行えるサービス
ドキュメンテーション:毎日の保育活動を写真やコメント付きで記録できるサービス
登降園管理:保護者がタブレット端末の操作やQRコードをかざすことで園児の登園・降園の記録ができるサービス
書類作成:指導案や日誌など監査提出用書類の作成がオンライン上で行えるサービス
連絡帳:園児の日常の様子や健康状態などを記入する連絡帳のやりとりなどを、オンライン上で行えるサービス
バス情報:保育施設の送迎バスの位置情報が分かるサービス
勤怠管理:園児と同様にタブレット端末の操作やQRコードをかざすことで先生の勤怠記録ができるサービス
コミュニケーション:保護者同士のコミュニケーションSNSサービス
子育てアプリ:子育て情報や成長記録、絵本など子育てに役立つアプリケーションサービス
情報メディア:園遊びのアイディアや、子育てに役立つコンテンツを配信しているサービス
サブスク:おむつやおもちゃなど保育/子育てグッズのサブスクリプションサービス
献立・検食簿:献立作成や検食簿の記録ができるサービス
委託給食:給食業務の一部、または全てを請け負うサービス
給食食材配達:給食に必要な食材を配達するサービス
食育:体験学習等を通じて食に関する知識を深めるプログラムを提供するサービス

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