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三菱総合研究所、ティーガイア、Moff、デジタルを活用した「OMO型の健康づくり」サービスを自治体向けに提供へ

株式会社三菱総合研究所(以下、MRI)は、株式会社ティーガイア、株式会社Moffと、シニア層の社会参加の促進に向け、デジタルを活用した「OMO型の健康づくり」サービスを、2023年4月3日から自治体向けに提供すると発表した。

■背景・経緯

健康長寿社会の実現には、生活の質・満足度(ウェルビーイング)の向上や社会保障費適正化の観点から、シニア層の積極的な社会参加(運動、趣味、仕事・ボランティアなど)が一層重要だという。効果的な社会参加を促進するためには、これまでの「地域に根差したリアル参加の取り組み(オフライン)」に加え、スマートフォンなどの「デジタル活用(オンライン)」を組み合わせた「OMO型の健康づくり」の推進が不可欠だ。OMO型の健康づくり施策は、厚生労働省が推進する「通いの場」の活性化や、自治体における保健事業ならびに介護予防事業の推進にも寄与するとのことだ。MRI・ティーガイア・Moffの3社は、各社の実績・強みを活かして、シニアの社会参加の促進につながる「デジタル活用」と「健康づくり」の融合サービスを、4月3日から自治体向けに提供する。

■サービスの概要

従来のリアル参加の取り組み(オフライン)を基盤としつつ、より効率的・効果的な社会参加を実現するため、以下3つのサービスを一体的に提供する(今後、新たなプログラム等を追加開発・提供予定)。

(1)シニア層のデジタル活用サポート【ティーガイア】
概要:
・地域のスマホショップ等を活用したデバイス手配、スマートフォン教室、デジタル活用体験会の開催等
・エキスパートによるスマートフォン基本操作から各種行政手続きのアフターフォロー、相談受付
特長:
・日常生活におけるデジタルへの親和性向上、オンライン上でのシニア層の新たなコミュニティ形成
・オンライン・コミュニティを起点としたリアル場面での交流・社会参加のきっかけづくり

(2)デジタルを活用した双方向型の健康づくりプログラム【Moff】
概要:
・インストラクターをリアルタイムでつなぐ「コミュニティ交流型のオンラインフィットネス」
・理学療法士等の専門家による「オンライン健康相談」
・3Dモーションセンサー(モフバンド)を活用した「デジタル体力測定」
特長:
・より手軽で楽しい健康づくりの機会を通じたシニア層の社会参加・行動変容のきっかけづくり
・時間・場所等の制約を受けることなく、伴走型の健康づくりを通じた継続参加率の向上

(3)データ分析・効果検証のデジタル化【MRI】
概要:
・オフライン及びオンラインのプログラムから得られたデータの収集・管理・分析
・自治体の保有する各種データとの突合・分析
特長:
・ペーパレス対応など効率的なデータ分析・効果検証
・要介入対象者の抽出、効率的・効果的な健康づくり施策の実施支援

「OMO型の健康づくり」サービスの全体像
出典元:プレスリリース

■期待される効果

OMO型の健康づくり施策の推進により、以下の効果が期待されるとのことだ。

シニア層・地域社会
・手軽で楽しく健康づくりプログラムに取り組むことで、継続的な参加、心身の健康状態の維持・改善
・オフラインとオンラインの融合を通じた地域コミュニティ・通いの場の活性化・新たな交流促進
・デジタル技術の経験・知見の習得による、新たな社会参加意欲の向上
・地域における高齢者世帯の孤立防止

自治体
・保健・医療・介護分野におけるデータ分析・効果検証を通じた科学的な行政計画・施策の推進
・デジタル技術の活用によるデータ分析・効果検証の効率化、職員の業務負担の軽減

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