登山地図アプリ「YamaReco」、クチコミ機能をリリース

株式会社ヤマレコは、同社が開発する登山地図アプリ「YamaReco(ヤマレコ)」iOS版及びAndroid版(以下、ヤマレコアプリ)で、登山者が写真付きで山の情報を投稿し、他の登山者がその情報を地図から確認できる「クチコミ機能」をリリースしたと発表した。また同時に、長野県茅野市との連携を開始した。

今回ヤマレコアプリでリリースした機能は以下3点だ。

・登山者が現地の状況を投稿して地図上に表示するクチコミ機能
クチコミ機能は危険箇所や登山道の状況など、登山者が現地の状況を他の登山者と共有できる新機能だ。登山者が分類を指定し写真やコメントを投稿すると、地図上に分類ごとのアイコンが表示され、タップすると内容を確認できる。駐車場とテント場の情報は混雑状況をパーセント(%)でも表示する。登山者は駐車場に行く時間の目安や公共交通機関を使うかどうかの計画に役立ち、駐車場の管理者は混み具合を元に混雑緩和の対策を検討できる。
出典元:プレスリリース
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クチコミは日本全国、圏外の山の中からも投稿することができる。オフラインで投稿されたクチコミは、投稿者のスマートフォンがオンラインになった時点でサーバーに送られる。サーバーに送られたクチコミはヤマレコ側で適切な投稿かどうか事前に審査を行ない、審査を通過した投稿のみ表示する。審査に関しては今後のクチコミの投稿数や内容によって、事前審査から事後の審査にするなど、内容を見直す可能性がある。
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情報を伝えたい登山者は記事(山行記録)を書かなくても、現場で、土砂崩れや、臨時の通行止めなど、多くの登山者に伝えたい情報を投稿して伝えることができる。また情報を知りたい登山者は複数の記事を読み込まなくても道の状況(危険度、積雪、ヤブ、バリエーション、必要装備など)をリアルタイムに近い形で把握できる。
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また、茅野市(八ヶ岳エリア)でクチコミを投稿すると、登山道の整備を行っている八ヶ岳観光協会や茅野市に情報が共有され、今後の登山道整備や山の魅力を伝える活動などに活用される予定だ。八ヶ岳の登山道の整備は山小屋(八ヶ岳観光協会)や茅野市の関係者が実施しているという。しかし山小屋運営など、主な業務の合間に対応しているため、すべての登山道の状況を常時監視できない。今回の仕組みを活用することで、登山者が見つけた土砂崩れや、鎖などの設備の破損などについて、より早く関係者に情報が伝わり、迅速に対策ができるようになることも目指しているとのことだ。
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・茅野市のオープンデータに登録されているバス停とトイレを地図上で表示する機能
茅野市が新たにバス停とトイレの情報をオープンデータとして公開した。ヤマレコアプリではこの情報を活用し、登山中に表示する地図上で、バス停の位置やトイレの位置を確認できるようになった。冬期閉鎖のトイレはアイコン表示でも警告をするので閉鎖しているかどうかがわかる。
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・「茅野市どっとネット」のアカウントでログインする機能
ヤマレコアプリを使う時に、通常のログインの他に「茅野市どっとネット」からのログインを選択できる。「茅野市どっとネット」とは茅野市がDXの取組として、地域内外の企業・団体と協力しながらデジタルを活用した仕組みを提供するサイトだ。「茅野市どっとネット」にID登録すると、連携しているヤマレコでも「茅野市どっとネット」のIDが利用できるようになる。
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茅野市どっとネットのサイトでログインすると、ヤマレコアプリでもログインした状態で利⽤できる。

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