凸版印刷、企業向けNFT認証ソリューションの提供を開始

凸版印刷株式会社は、企業などのマーケティングにおけるNFT活用を支援する「エンタープライズ向けNFT認証ソリューション」の提供を開始すると発表した。

第1弾として、2023年2月より協業を開始したScalably株式会社協力のもと、企業などが発行する特定のNFTを保有した人にコミュニティ参加権を付与することができるNFT認証ツール「HAYACAWAわん」を開発。2023年4月10日より提供を開始する。

「HAYACAWAわん」は、特定のNFT保有ユーザーのみが参加できるDiscordチャンネルを作成し、対象のNFT保有者への認証完了後にコミュニティへの参加権を付与できるツールだ。本ツールの活用により、NFTを起点としたブランドやアーティストなどのファンが集まるコミュニティを安全に形成することができる。コミュニティ参加権という特典の付与により、企業はファンとの直接的なコミュニケーションや参加者限定キャンペーンの実施などが可能となり、ファンにとってのNFT保有価値向上を支援する。凸版印刷は、NFT導入から販売・配布支援、マーケティング施策の実施などNFT事業のトータルサポートを行っており、NFTのマーケティング活用に不可欠な認証基盤として本ツールの活用を推進する。
出典元:プレスリリース

■開発の背景

企業がweb3参入を進めるにあたり、「NFT(非代替性トークン)」の活用が広がっている。その中で近年は、NFTの売買だけでなく、購入者限定コミュニティへの参加やイベントなどの特典を付与し、NFTの購入促進やブランドやアーティストなどの熱心なファンに向けたコミュニケーションを可能にするマーケティング活用も注目を集めているという。しかし、NFTをマーケティングとして企業が活用するための認証システムは未だ運用面、ユーザビリティなどの課題が多く、特にセキュリティ管理の厳しい日本企業にとっては導入が難しいという課題があったとのことだ。今回、凸版印刷はこれまで培ってきたマーケティングノウハウや企業向けNFT事業参入支援などの実績を活かし、企業などのマーケティングにおけるNFT活用を支援する「エンタープライズ向けNFT認証ソリューション」の開発・提供を開始。 第1弾として、NFT認証によりコミュニティ参加権を付与するNFT認証ツール「HAYACAWAわん」の提供を開始する。これにより、芸能事務所/アニメ制作会社/クリエイティブ会社/メーカーなどが安心・安全にNFTを活用したコミュニティ形成とマーケティング活用が可能になる。

■NFT認証ツール「HAYACAWAわん」の特長

・個人情報の管理負荷を軽減しコミュニティの構築が可能
従来のコミュニティ構築ではメールアドレス等個人情報を取得、保管し、ユーザー認証する必要があったが、本ツールでは、購入したNFTの情報が格納されているウォレットに一時的に接続するだけでユーザー認証が可能だ。よって、個人情報の管理負荷やセキュリティリスクを抑えつつ、安全・安心に利用することができる。

・利用ユーザーが親しみやすく分かりやすいUIで企業の導入を促進
web3関連のプロダクトは、専門的で難しい画面UIなどが多い傾向にあるが、本ツールは親しみやすいビジュアルと誰に対しても操作が分かりやすいUI設計により、企業の導入を促進する。

・限定コミュニティ構築によりNFTの価値向上を支援
特定のNFT保有者に限定したコミュニティを構築できるため、活発な活動が見込まれる熱心なファンコミュニティの形成が可能だ。企業は限定コミュニティを活用したキャンペーンやイベントなどもでき、ユーザーへ単にNFTを保有するだけではない付加価値を提供できる。また、構築したコミュニティの人気が高まることにより、参加権が得られるNFT自体の価値向上を支援する。

・NFTの専門知識やノウハウを有したトータルサポート体制
凸版印刷のweb3専門組織「web3 Marketing Unit」が、NFT企画、ユーティリティ計画、コンテンツ制作、NFT発行、NFT販売支援、NFT無料配布、NFT認証ツールの提供までトータルでサポートすることが可能だ。これまで凸版印刷が企業のマーケティング支援やNFT事業参入支援などで培ってきたノウハウを活用し、ユーザーに高品質なweb3体験を提供する。

Article Tags

Special Features

連載特集
See More