ダイレクト広告は、プラットフォーマーによる自動化対応が進み、ターゲティングや配信面などにおいて広告主や代理店ごとの差別化が難しくなってきているという。一方で、ダイレクト広告のテキスト制作に関しては多くのパターン数が求められることもあり、機械化のニーズがより一層高まっている。そこで、オプトは、ChatGPT API(GPT-3.5-turbo)と効果予測AIを活用した「CRAIS for Text」を2023年3月20日(月)より提供開始した。そして、今回、オプトでGPT-4 APIの先行利用が可能となったため、「CRAIS for Text」に実装したとのことだ。
・GPT-4へのバージョンアップによる進化
米国司法試験の模擬テストを例に挙げると、GPT-3.5からGPT-4にバージョンアップすることにより、GPT-3.5では合格者の下位10%のスコアだったところ、GPT-4では上位10%に入るほどに向上することが報告されているという。また、広告テキストの生成においては、GPT-3.5で生成した広告テキストでは、コンサルタントのチェックにおいて約75%を広告配信に活用できていたが、GPT-4では約90%を広告配信に活用できるようになると見込んでいるとのことだ。さらに、広告配信後のクリック率では約2割の改善が見込まれている。これは、推論力や創造性、協調性などが改善されたことにより、これまでと同じ指示(プロンプト)でも、より品質の高いテキスト生成がされやすくなっているためだという。
また今回、CRAIS for Textは、Google広告のレスポンシブ検索広告にも対応した。これにより、複数の広告タイトルと説明文の組み合わせの効果を予測することや、遺伝的アルゴリズムを用いて大量のタイトル・説明文から効果の高い組み合わせを予測・抽出することが可能になった。オプトは、ツール精度の改善により担保した時間で、クライアント企業の広告配信において軸となる戦略策定やキーワード策定の支援をより強化するとのことだ。