NTT西日本ら、大阪ー神戸間でIOWN APNおよびWiGig無線での人型ロボットの遠隔操作に成功
2023/5/10
アダワープジャパン株式会社は、NTT西日本が主催する未来共創プログラム「Future-Build」の一環として、THK株式会社が開発を手掛けた人型ロボット「SEED-Noid-Mover」を、NTTグループが掲げるIOWN構想の構成要素であるオールフォトニクスネットワーク(APN)技術および60GHz帯無線LAN(WiGig)を活用し、大阪ー神戸間で無線ロボットの遠隔操作に成功したと発表した。
■実験の概要
2023年3月27日(月)〜2023年3月28日(火)
場所:
ロボット:QUINTBRIDGE(大阪市都島区)
オペレーター:エスパークル神戸(神戸市中央区)
使用機材:
人型ロボット:THK社製プラットフォームロボット「SEED-Noid-Mover」
犬型ロボット:WARP-DOG
WARPNER搭載ラジコン:タミヤ ワイルドウイリー2
オペレーター:VR(Meta Quest Pro)
実験内容:
遠隔操作クラウド「WARPNER」を用いて、エスパークル神戸からQUINTBRIDGEの人型ロボット「SEED-Noid-Mover」、犬型ロボット「WARP-DOG」を遠隔操作する。
検証項目:
1. マルチタスクロボットの遠隔操作によるタスク検証
2. 他ロボットの連携可能性の検証
3. 遠隔操作をより良くするネットワークの検証
4. 顧客のニーズ調査
■実験結果
2. 犬型ロボット等と協働することで、警備やメンテナンス等の応用ができることを検証した。
3. IOWN APNおよびWi-Fiに比べて干渉影響の少ない60GHz帯無線LAN(WiGig)を活用し、さらに高周波数帯無線でも繋がり続けることを可能とするサイトダイバーシティ技術により、無線の混雑によって通信が切れてしまったり、遅延が生じるといった問題を解消し、イベント会場などの負荷のかかる環境でもスムーズなロボットの遠隔操作が可能であることを確認した。
4. 顧客の声として、巡回やメンテナンス業務、ドアの開閉を伴うロボットの移動などが要望として挙げられた。
オペレーター(神戸市中央区)
人型ロボット(大阪市都島区)