「第1回 日本のマーケティング・営業領域における生成AIに関する意識実態調査」が実施

HubSpot Japan株式会社は、日本でマーケティング職もしくは営業職に従事するビジネスパーソン計1,000名を対象に、生成AI(ジェネレーティブAI)に関する意識調査を実施したと発表した。

本調査は、世界的に生成AIの注目度が高まる中、企業を成長に導く生成AIの活用方法を探るために実施したものとのことだ。

■調査結果サマリー

・生成AIの認知
調査対象のビジネスパーソンに生成AIの認知度合いについて聞いた設問では、全体の55.6%が「聞いたことがない・知らない」と回答した。「聞いたことがあるが詳細はよくわかっていない」と回答した割合は28.4%、「聞いたことがありその意味や使い方を理解している」と回答した人は15.9%だった。
出典元:プレスリリース
マーケティングと営業の職種別で認知の度合いを見てみると、マーケティング従事者の方が生成AIの認知率は高いことが明らかになった。
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・生成AIの業務における利用状況
生成AIの業務における利用の状況を聞いたところ、「業務で使っている」と答えた人は13.2%で、職種別ではマーケティング職では19.2%、営業職では7.2%となった。
出典元:プレスリリース
また、「所属する企業は生成AIの業務利用について許可しているか」という質問に対して、「許可している」と回答した人は全体の14.4%、「許可していない」が11.0%、「方針を出していない」と回答した割合が最も高く74.7%だった。
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生成AIを使っていると回答した人の中で、使っている業務を聞くと、 第1位 アイデア出しや企画作り(25.7%)、第2位 コンテンツ(コピーや文章)の作成(22.8%)、第3位 会議や議論、動画の要約の作成(21.3%)(複数回答)が挙げられた。

・生成AIを業務で利用する上での課題
生成AIを業務で「使っている」と回答した人に、利用にあたって課題に感じることを聞いたところ、第1位「情報が正しいかどうかが不安」(45.6%)、第2位 「著作権など法的な問題が起きないか心配」(27.2%)、第3位 「情報の出典元がわからない」(24.3%)(複数回答)となった。

・生成AIを「使わない」理由
一方、生成AIを業務で「使っていない」と回答した人に、使わない理由(複数回答)を聞いたところ、「使い方がよくわからない」「特にない・わからない」を挙げた人が全体の62.6%で、元々生成AIを認知していた人に絞ると34.4%だった。
出典元:プレスリリース
「購買者」側の立場になったときに「生成AIが生成したコンテンツを受け取ることをどう感じるか」を聞いた設問では、「内容さえ正確であれば生成AIでも人間が作ったものでもどちらでも良い」(27.0%)と回答した人が最も多く、次いで「生成AIの生成したコンテンツに肯定的であり、購買者の立場としても受け取ってみたい」(16.2%)、「否定的であり、購買者の立場としても受け取りたくない」(8.2%)となった。それ以外の人は「あてはまらない/わからない」(48.6%)と答えた。

また、生成AIのビジネス活用への意識について聞いたところ(複数回答)、「生成AIのビジネス活用を前向きに考えている」と回答した人は全体の15.7%で「生成AIのビジネス活用ははばかられる」と回答した割合5.2%に対して約10pt上回った。職種別で見てみると、「生成AIのビジネス活用を前向きに考えている」と回答したマーケティング従事者22.3%に対して、営業従事者は9.1%だった。
出典元:プレスリリース
「HubSpot調査:第1回 日本のマーケティング・営業領域における生成AIに関する意識実態調査」実施概要
調査企画・実施 HubSpot Japan株式会社
調査委託先   株式会社マクロミル
調査対象    フルタイムで企業のマーケティングに従事するビジネスパーソン500名、営業に従事するビジネスパーソン500名、計1,000名
調査方法    オンライン上でのアンケート調査
実施期間    2023年5月30日(火)~2023年6月2日(金)
調査地域    日本全国

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