NTTデータとアバント、サステナビリティ経営管理基盤を共同開発
2023/7/14
株式会社アバントグループは、株式会社アバントが、株式会社NTTデータとの共同開発によりサステナビリティ経営管理基盤の提供を2023年7月より開始すると発表した。
◾︎背景
そこでアバントとNTTデータは、サステナビリティと収益性の両輪での経営管理をめざすというコンセプトのもと、製品別の損益情報に加え、サステナビリティ情報を同一システム内で管理することが企業の経営意思決定に大きく貢献できると考え、CPMソリューション「Board」を用いたサステナビリティ経営管理ソフトウエアの構築に着手。加えて、構築と並行しながら大手飲料メーカーと製品別CFP算出におけるPoC(実証検証)を実施し、2023年7月より本ソフトウエアの提供を開始するとのことだ。
・主な機能
(1)業務コア情報の管理機能
製品当たりの構成材料を表現する部品表、拠点あたりの電力使用量、最終製品の生産数量などの業務の核となるIT資産を、年月×組織×品目の軸で管理できる。製品別CFP積み上げ計算時に、製品に直接紐付けられない共通的な電力使用量等を特定の基準で製品に割り振ることも可能だ。
(2)排出原単位管理機能と製品別CFP積上計算
品目単位量当たりの温室効果ガス排出量(排出原単位)と業務コア情報を乗算し、積み上げることで製品別CFPを算出する。自社の活動による排出量(Scope1、2)に加え、製造にかかわる間接的な排出量(Scope3)などを登録することで目的に応じた製品別CFPを計算できる。製品別CFPは最終製品だけではなく、何階層もある中間品においても段階的に積み上げ計算することが可能だ。
目的に応じて業務コア情報や製品別CFP計算結果を収益性情報と組み合わせ、ダッシュボードで可視化・分析できる。例えば、排出原単位を構成している明細情報の分析や、削減にかかる業務アクションの財務的な定量評価が可能となる。
これらの情報は、最小で月次単位での登録・管理が可能だ。さらに、予算や見込・実績も登録できるため、排出量に対する経年比較や、予算と実績の管理、シミュレーションによるKPI管理にも応用することができる。このように、実績の可視化にとどまらないサステナビリティ経営管理を支援する。