「中小企業の経営に関する実態調査」の第二弾が発表

フォーバルGDXリサーチ研究所は、中小企業の経営者645人に「中小企業の経営に関する実態調査」を実施したと発表した。

ゼロゼロ融資の返済開始によって、多くの中小企業が倒産し、健全経営を行えていない企業が多かったということが明らかになったという。健全経営を行うためには、DX推進による可視化経営を実現し、正確な経営状況を知った上で最適な意思決定を行う必要がある。また、環境省は「中小規模事業者のための脱炭素経営ハンドブック」において、①優位性の構築 ②光熱費・燃料費の低減 ③知名度や認知度の向上 ④社員のモチベーション向上や人材獲得力の強化 ⑤資金調達力の強化がGXに取り組んだ際のメリットと挙げており、中小企業経営者にはDXとGXを推進する意義があるという。しかし、中小企業の場合、DX人材・GX人材が社内におらず、推進ができないというケースが多い。そういった背景から、今回は中小企業のDX・GXへの取り組みに対する意欲と進捗度、推進に必要なDX人材・GX人材への理解度に関する実態を調査したとのことだ。
出典元:プレスリリース
Q1. DX・GXの取り組みレベルを今より上げたいと思いますか。
中小企業経営者に、DXの取り組みレベルを今より上げたいと思うかと聞いたところ、71.3%が「はい」と回答した。また、GXに関しては54.7%が「はい」と回答した。
出典元:プレスリリース
Q2. DX人材・GX人材の採用や育成を進めていくための活動はできていますか。
DXやGXを進めていく上で必須の人材の採用や育成の活動はできているか聞いたところ、DX人材に関しては、「全くできていない」、「あまりできていない」を合わせて82.6%が「できていない」と回答した。また、GX人材に関しては、「全くできていない」、「あまりできていない」を合わせて92.6%が「できていない」と回答した。
出典元:プレスリリース
Q3.DX人材・GX人材について、明確な人物像は描けていますか。
必要な人物像を「十分に描けている」と回答したのは、 DX人材に関しては10.8%、GX人材に関しては4.3%という結果となった。
出典元:プレスリリース
Q4.DX人材とGX人材について、明確な人物像はどのようにして描きましたか。
DX人材・GX人材の明確な人物像の描き方について聞いたところ、いずれも「不足しているスキルの補填」が1位となり、「経営ビジョンからの逆算」、「現場からの意見を聞いて」も上位に挙がった。
出典元:プレスリリース
Q5.経営ビジョンを持っていますか?また、DXへの取り組みレベルはどの程度進んでいますか。
中小企業経営者に経営ビジョンの有無について聞いたところ、DXの取り組みレベルがステップ3という企業のうち、ビジョンがある企業とない企業の割合は、87.5%:12.5%であるのに対し、DXに取り組めていない企業のうち、ビジョンがある企業とない企業の割合は24.4%:75.6%となった。また、GXに関しては、 ビジョンがある企業とない企業の割合は、75.0%:25.0%であるのに対し、GXに取り組めていない企業のうち、ビジョンがある企業とない企業の割合は36.8%:63.2%となった。
出典元:プレスリリース
アンケート概要
調査主体   :フォーバル GDXリサーチ研究所
調査期間   :2023年6月12日~7月11日
調査対象者  :全国の中小企業経営者
調査方法       :ウェブでのアンケートを実施し、回答を分析
有効回答数    :645人

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