「インボイス制度が施行されたことによって、あなたは経理業務の中でストレスを感じるようになりましたか。」と聞いたところ、「とてもストレスを感じるようになった」と回答した割合が35.0%、「ややストレスを感じるようになった」と回答した割合が41.5%となった。また回答した経理担当者を年齢別で比較すると、「とてもストレスを感じる」割合は40代が43.3%と最も割合が高く、次いで30代が41.4%という結果となった。
「インボイス制度施行後、初めての月末を迎えますが、あなたが不安に感じる業務はありますか。」と聞いたところ、「不安に感じる業務はない」と回答した割合は20.5%となった。また、初の月末に向けて、最も不安に感じている業務に関しては「適格請求書発行事業者と免税事業者等の管理」(51.7%)、次いで「発行する適格請求書の記載要件チェック」(45.8%)、そして「取引先ごとの消費税額と消費税区分のチェック」が41.0%だった。
「インボイス制度施行後、あなたは経理業務の効率性の向上と自動化の必要性を感じますか。」と聞いたところ、「感じる」と回答した割合が26.5%、「やや感じる」と回答した割合が40.3%だった。また、「インボイス制度施行を迎えるまでに、あなたのお勤め先では経理業務において、準備が十分にできていましたか。」と質問したところ、「十分に準備ができた」と回答した経理担当者は34.2%、「あまり準備ができていなかった」は55.5%、「全く準備ができていなかった」は10.3%だった。
「あなたは、政府によるインボイス制度の説明に不満を持っていますか。」と聞いたところ、「不満を持っている」と回答した割合が41.5%、「やや不満を持っている」と回答した割合が35.0%だった。さらに回答した経理担当者を年齢別で比較すると、「不満を持っている」と回答した中で、最も高いのは40代で47.0%、また「やや不満を持っている」と回答した中で、最も高いのは20代で42.3%だった。また、「あなたは、政府によるインボイス制度の説明を理解できましたか。」という質問では、「理解できていない」と回答した割合が13.7%、「あまり理解できていない」と回答した割合が34.2%と合計47.9%だった。
「インボイス制度施行後、経理業務であなたが不満に思うことはありますか。(複数回答可)」と聞いたところ、1位が「複雑な業務の増加」で割合が57.5%、2位が「業務時間の増加」で44.0%、3位が「(制度に関して)社内の周知不足」で35.8%となった。
「インボイス制度施行後、負担が増えた経理業務はありますか。(複数回答可)」と聞いたところ、最も回答が多かった業務が「適格請求書発行事業者と免税事業者等の管理」で50.8%、2位が「発行する適格請求書の記載要件チェック」で48.8%、3位が「取引先ごとの消費税額と消費税区分のチェック」で38.7%となった。
「あなたが勤める企業では、インボイス制度に関する業務について、 社内で相談・解決できる体制が整っていますか。」と聞いたところ、「整っている」と回答した割合が39.7%だった。
「インボイス制度への準備や実際の対応を受け、来年1月から義務化される電子帳簿保存法に対して、 あなたは経理業務において何か不安を抱えていますか。」と聞いたところ、「不安を感じない」と回答した割合が24.2%で、不安を感じると回答した割合は75.8%だった。最も不安に感じる業務は「データの整理と保存要件」で49.8%、2位が「適切な電子帳簿保存システムの選定」が30.2%、3位が「経理担当者のトレーニングと教育」が28.8%となった。
調査概要
調査タイトル:インボイス制度に関する調査
調査対象:全国の企業に勤める経理担当者600名(男女)
調査期間:2023年10月10日~10月11日
調査方法:インターネット調査
調査地域:全国
有効回答数:600サンプル
調査機関:シグナルリサーチ