画像認識AIを活用した介護施設・医療機関向け見守りシステム「まもあい」がMVP版を提供開始

株式会社シーエーシーは、画像認識AIを活用して、介護施設と医療機関における転倒・転落と離床の予防と再発防止を支援する見守りシステム「まもあい」を開発し、MVP版を提供開始すると発表した。

■背景と課題

介護施設内における最も多い事故は転倒・転落・滑落によるもので、全体の65.6%を占めているという。また、日本の医療機関では平均で毎日1000人に2.76人の患者が転倒事故に遭っているというデータもあるとのことだ。転倒・転落事故は、危険度と発生頻度が高く、いかに予防と対策をするかが介護施設と医療機関の課題になっているという。こうした事故を防ぐため、転倒検知センサー等の製品が存在するが、従来の製品には以下のような課題があるとのことだ。
・離床し転倒直前に検知したのでは、対応に間に合わない
・転倒は発見できるが、転倒の原因と状況が分からないため、有効的な対策を作れない
・誤報や失報が多いため、職員が多忙になる

また、介護や医療の現場では、人手不足のため、夜間1人のスタッフが20~30人の高齢者を介護している施設も多く、今後この課題をITや介護ロボットで解決していく必要性が厚生労働省からも示されている。こうした課題に対応するために同社は、カメラで撮影した画像から人の各種部位(キーポイント)の位置情報を取得して姿勢の推定を行い、施設などにおける高齢者や患者(以下、見守り対象者)の転倒・転落や離床に関わる姿勢を検知するAI(姿勢推定AI)を開発したとのことだ。

「まもあい」は、姿勢推定AIにより、介護施設や医療機関における転倒・転落と離床の予防と再発防止を支援するサービスだ。これにより、見守り業務の改善と品質向上、さらに、安心・安全な現場の実現をサポートする。「まもあい」の主な機能と特徴は以下の通りだ。

① AIによるベッド周辺の転倒・転落に影響する姿勢の事前検知
カメラと姿勢推定AIを用いて、ベッド周辺の見守り対象者の姿勢をモニタリングする。転倒・転落に繋がると予測される異常姿勢を検知すると、ステーションサーバーから職員にお知らせ(アラート)を送信する。見守り対象者が転倒する前に職員が駆け付けて対応できるようにすることで、転倒の発生率を抑えることに役立つ。

② 遠隔での見守り対象者の状況確認
異常検知された際の画像はお知らせ(アラート)と一緒に職員のモバイル端末に送られる。職員は画像から遠隔で見守り対象者が転倒する可能性を確認し、駆け付ける必要性を判断できる。また、複数の転倒が発生しそうな場合には、画像で各見守り対象者の状況を確認して、緊急性の高い見守り対象者のもとに駆け付けるなど、対応の優先順位の判断にも役立つ。

③ 転倒前後の状況の録画
転倒前後の挙動はエビデンスとして自動的に録画して動画保存される。インシデント報告書作成の際、エビデンス動画から発生原因を正しく把握でき、効果的な対策を打つことができる。また、エビデンス動画を用いて転倒リスクアセスメントの見直しとスタッフの育成にも活用できる。
出典元:プレスリリース

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