TOTOと富士通、センサーを用いた見守り技術で安心・安全な公共トイレ空間の創出に向けて実証実験を開始
2024/1/19
TOTO株式会社と富士通株式会社は、富士通の行動分析AI「行動分析技術 Actlyzer」を活用し、ミリ波センサーを用いることで、特にプライバシーを重視する必要がある空間(商業施設や駅構内などに設置されたバリアフリートイレ)での見守りについての実証実験開始した。誰もが安心して過ごせる公共トイレ空間の創出に向けて共同で取り組むとのことだ。
■背景
TOTOは、1960年代から障がい者配慮の取り組みを開始し、2000年代にはユニバーサルデザインの取り組みをスタートした。さまざまな身体状況の方の困りごとやニーズ、国や法令の動きに合わせた水まわり空間を提案している。
富士通は、独自のAI技術を用いて、ミリ波から得られた情報を解析し、対象者の位置や高さなどから高精度に姿勢を推定している。これにより、カメラを設置することなく、プライバシーに配慮しながら、長時間の在室や転倒などの状態や行動を検出することができるという。
■取り組み概要
1. 公共トイレでのミリ波センサーを用いた見守り技術の実証実験を実施
2024年1月15日(月曜日)から2024年12月末予定
(2) 実施場所:
TOTO「UD研究所(R&Dセンター)」(所在地:神奈川県茅ケ崎市)、および富士通「富士通 F3rdLab」(所在地:神奈川県川崎市)
(3) 実証内容:
実証実験用として設置したバリアフリートイレ内のミリ波センサーから、利用者の状態を反射波情報、点群データとして収集し、長時間の在室や転倒などを検知した結果について、適切に検知できているかどうかなどの有効性を検証し、評価と改善を行う。
2. 両社の役割
多様化するバリアフリートイレ空間づくりの知見を用いた技術評価および技術向上の方向性提案。
●富士通
見守り技術の提供、データ収集および分析、技術評価にもとづく技術向上。