モバイルワークとは?テレワークや在宅勤務との違いや導入のポイント
2022/2/4
働き方改革の推進や新型コロナウイルス感染拡大の防止のため、テレワークの導入を検討する企業が増えています。
今回はテレワークの手段の一つである「モバイルワーク」に焦点をあて、導入のメリット・デメリットを解説します。
Contents
- 働き方改革の推進によりテレワークが導入され始めている
- テレワークとモバイルワークの違いとは?
- モバイルワークはテレワークの種類の一つ
- 在宅勤務との違い
- サテライトオフィスワークとの違い
- モバイルワークに適した職種
- モバイルワークを導入する3つのメリット
- メリット1|業務効率の改善および生産性の向上
- メリット2|企業・就業者双方にコスト削減が見込める
- メリット3|ワーク・ライフ・バランスを実現できる
- モバイルワークを導入するリスク
- 社内情報の漏洩リスクがある
- 勤怠管理が難しい
- コミュニケーション機会の減少
- モバイルワークの導入を成功させるポイント
- ポイント1|通信環境を整備する
- ポイント2|各種ツールの導入を検討する
- ポイント3|セキュリティに関するコンプライアンスの強化
- ポイント4|クラウドを活用したデータ管理を行う
- テレワーク・モバイルワーク導入におすすめのツール
- コミュニケーションツール
- 勤怠管理ツール
- モバイルワークの導入で全社の業務効率に改革を起こせる
働き方改革の推進によりテレワークが導入され始めている
厚生労働省の発表した企業のテレワーク導入状況の推移によると、特に2019年から2020年にかけて大幅に増加しており、約30%以上の企業がテレワークを導入し始めています。
(テレワークの動向と課題について)
テレワークといわれて一番に思い浮かべるのが、オフィスに勤務せず、移動中や顧客先、カフェを就業先とするテレワークの種類の一つ「モバイルワーク」ではないでしょうか。今回はテレワークの種類の一つである「モバイルワーク」に焦点をあて、「モバイルワーク」のメリットとデメリットを解説いたします。
テレワークとモバイルワークの違いとは?
モバイルワークはテレワークの種類の一つ
では、他にはどんな種類があるのでしょうか。
テレワークは働く場所によって3つの種類があります。一つ目が自宅利用型テレワーク(在宅勤務)です。自宅で勤務を行い、パソコンとインターネット、電話、ファクスで連絡をとりながら働く働き方のことを指します。二つ目が施設利用型テレワーク(サテライトオフィス勤務など)です。勤務先以外のオフィススペースでパソコンなどを利用して働くことを指します。そして三つ目が、今回テーマとするモバイルワークです。モバイルワークはオフィスを所有せず、移動中や顧客先、カフェを就業先とする働き方のことを指します。
在宅勤務との違い
サテライトオフィスワークとの違い
モバイルワークに適した職種
モバイルワークは主に営業職など可動性のある職種に適した働き方であるといわれています。営業職など、客先訪問や移動して業務に従事する人が移動中や顧客先で業務に従事する働き方で、モバイルワークを導入することによってオフィスまで移動する手間を省くことができ、業務効率の改善やスピーディな対応による顧客満足度の向上が見込めます。テレワークが導入される前から、営業職などの方は既にモバイルワークを取り入れていた、ということもあるのではないでしょうか。
オフィスまで移動する手間を省くことによって、隙間時間で業務を行えたり、企業は固定費を削減出来たりするなどのメリットがあります。
モバイルワークを導入する3つのメリット
メリット1|業務効率の改善および生産性の向上
モバイルワークを導入することによって、オフィスまで移動する手間を省くことによる業務効率の改善が見込めます。顧客先とオフィス間、オフィスと住居間の移動時間を削減することができるだけでなく、顧客先から顧客先への隙間時間にカフェで作業するなど、隙間時間に応じて臨機応変に対応できるので、時間を有効活用できるようになり、業務効率の改善が見込めます。また、移動時間や勤務場所を臨機応変に変更できることにより、移動時間ではなく、顧客との向き合いに時間をさくことが出来るようになり、今までよりスピーディな対応ができるようになるでしょう。その結果、顧客満足度の向上も見込めます。
メリット2|企業・就業者双方にコスト削減が見込める
このように、モバイルワークを導入することで企業・就業者双方にコスト削減が見込めるのです。
メリット3|ワーク・ライフ・バランスを実現できる
育児や介護をする従業員も働きやすくなり離職を防ぐことができます。また、仕事以外の時間が多く取れることで、十分な休息や、スキルアップのための資格取得などに時間を使うことができます。
そして、ワークライフバランスを向上させることで、より働きやすい環境を求める優秀な人材を獲得しやすくなるというメリットもあります。
モバイルワークを導入するリスク
社内情報の漏洩リスクがある
モバイルワークを導入することにより、客先訪問や移動中、カフェなど、社外の人も含め、多くの人が出入りする場所で勤務をすることになります。社内情報を閲覧できるモバイル機器を社外で閲覧できるようになることにより、通行人に内部情報をのぞき込まれてしまう可能性や、モバイル機器の置き忘れ、コンピューターウイルス感染などによる社内情報漏洩のリスクが高まります。また、移動中に作業をした結果、社外情報を聞かれてしまう可能性も高まるでしょう。
このようなリスクを減らすためには、従業員へのリスクマネジメントに関する研修を行なったり、コンプライアンスの強化を呼びかけたりする必要があるでしょう。
勤怠管理が難しい
モバイルワークを導入し、従業員が様々な場所・タイミングで業務に従事できるようになることで、オフィスに出社・退勤したタイミングで勤務時間を測ることが難しくなり、労働時間を正確に把握することが難しくなります。それに伴い、従業員側も、業務に従事する時間の使い方について正確な管理の徹底が求められます。
今までよりも効率的に働くことが出来るといわれているモバイルワークですが、管理を怠ると、かえって労働時間を長くしてしまうことにも繋がります。
会社だけでなく、従業員も、労働時間に関する意識を高めることが大切でしょう。
コミュニケーション機会の減少
オフィスで業務にあたる機会が少なくなることで従業員同士が直接顔を合わせてコミュニケーションを取れる機会が減少します。テキストベースでのコミュニケーションが多くなり、何気ない雑談だったり非言語コミュニケ―ションが減ることによって、業務効率が低下したり、モチベーションの維持が難しくなることも考えられるでしょう。
滞りなくコミュニケーションを行なえるよう、チャットツールやWEB会議ツールなど、目的に適したツールを導入し、コミュニケーションを仕組み化する必要があります。
モバイルワークの導入を成功させるポイント
ここからは、自社にモバイルワークを上手く導入するためのポイントについて解説していきます。
ポイント1|通信環境を整備する
ポイント2|各種ツールの導入を検討する
このように、様々な場所で働くからこそ必要になるツールは様々あるので、モバイルワークを導入する前に各種ツールの整備が必要です。
従業員側においては、タイムリーにコミュニケーションの取れるチャットツールや、顔を合わせて打ち合わせすることができるWEB会議ツールの導入も検討し、ストレスなく従業員間でコミュニケーションをとれる環境を整備し、やり取りの回数を最低限にするための対策をしたいところです。
ポイント3|セキュリティに関するコンプライアンスの強化
ポイント4|クラウドを活用したデータ管理を行う
テレワーク・モバイルワーク導入におすすめのツール
コミュニケーションツール
勤怠管理ツール
モバイルワークの導入で全社の業務効率に改革を起こせる
リスクに関してはしっかりと対策を行うことで改善し、快適なリモートワークを実現しましょう。