Perplexity.aiとは?URLを入れるとWebページの要約をしてくれる2024年5月時点注目の対話AI!

Perplexity.aiは簡単にいうと、GPT-4とClaude3 opusをそれぞれと同等の料金で利用でき、提示したURLの情報を見に行き、Webページの要約をしてくれる注目の対話型AIです。

Perplexity.aiだからこそできること、活用例にはどういったものがあるのか。無料だとどこまでできるのか。GPT-4やClaude3 opusと比べて何が優れているのか。この記事では実際にPerplexity.aiを愛用している編集部が、その魅力をお伝えします。

Perplexity.aiとは?概要と大手AIとの比較&使用例を解説

Perplexity.aiは、元GoogleのAI研究者たちが設立した米国Perplexity.ai社が作った、同名のWebブラウザ&スマホアプリで使える対話型AIです。
(出典:ロイター通信)

ChatGPTやClaude3と同様に情報検索に特化した対話型AIですが、有料版(月額20ドル)を利用するとGPTの最上位モデル、GPT-4やClaude.aiの最上位モデル、Claude3 Opusを含む5つのAIモデルを使うことができます。

PerplexityとChatGPT、Claude.aiの比較

大手AI2つとの比較は次の通り。
AIの名称 おおまかな特徴 Webサイトの内容を確認できるか 画像生成 WebGUI有料版の料金 テキスト生成の利用可能AIモデル数 APIの利用
Perplexity.ai Web要約と高い日本語性能でGPTとClaudeのいいとこ取りで実用的 DALL-E3、SD、PGの3つのモデル 月額20ドル 5
ChatGPT 文章での応答はもちろん、画像の生成もできる万能選手 DALL-E3の1つだけ 月額20ドル 2
Claude 問いかけに対する日本語の出力性能が高く、概要を理解しやすい。 不可 不可 月額20ドル 3
上記の表から、編集部のおすすめはPerplexity.aiです。Webサイトの内容を確認できる機能に加え、Claude3 Opusの優れた日本語性能を併せ持つのが大きな魅力です。さらに、画像生成機能も3つのモデルを扱えることから、現状他2つをスペックで上回っているといえます。

Perplexity.aiのおすすめの使用例3選

具体的にどうやって使うのか?Perplexity.aiのおすすめの使い方を3つ紹介します。

使用例その1|スプレッドシートの関数を書いてもらう

編集部が実際に使っているのは、Googleスプレッドシートの関数を書いてもらう使い方です。SUM関数やVLOOKUP関数やUNIQUE関数はよく使いますが、やりたいことを実現するには普段多用しない関数を使う必要もでてきますよね。そういった時には、Perplexity.aiに関数を書いてもらいましょう。

たとえば、次のような健康状態を表す従業員のデータがあるとします。
このデータから、「30歳以上の健康状態が悪い人の名前をリストアップ」するにはどういった関数を書けば良いでしょうか。

Perplexity.aiに問いかけてみます。
すると、10秒程度で返事をしてくれます。
実際に、「=TEXTJOIN(CHAR(10),,FILTER(A2:A10,(B2:B10>=30)*(E2:E10="不良")))」をF2セルに入力した結果がこちらです。
F2セルに、30歳以上の健康状態が悪い社員をリストアップできました。

このように、実現したい関数を書いてくれるので、自分がExcel職人になる必要がなくなり、簡単に業務効率化を図ることができます。

使用例その2|プログラムを書いてもらう

Perplexity.aiは指示さえ的確ならばプログラムを書くこともできます。
先ほどのデータを元に、「名前」と「年齢」をA列にまとめて、A列を太字にするプログラムをスプレッドシートのGASで書いてみましょう。

次のように問いかけます。
すると、コードブロックを出力してくれます。
出力されたコードを、GASで実行した動作の様子がこちらになります。
関数で解決できない、セルの削除などを含む動作は、Perplexity.aiでGASを書いてもらうと良いでしょう。

使用例その3|Webページの比較をしてもらう

Perplexity.aiはWebページを調査し、テキストを読むことができます。

それ自体はGPT-4でもできる動作ですが、Perplexity.aiは日本語性能に優れたClaude3 Opusのモデルを利用できるので、GPTよりも更に簡単にページの比較が可能です。

例として、北海道の礼文島と沖縄県の宮古島の観光協会のWebサイトを、それぞれ比較します。
Perplexity.aiが実際にWebサイトを見に行き、導いた回答は次の通りです。
「自然探勝」といった難しい言葉を使っていたりしますが、芯を捉えた的確な比較をしてくれます。このようにPerplexity.aiは、2つ以上の項目を比較、要約する機能に優れています。

使用例その4|画像の文字起こしをしてもらう

Perplexity.aiはWebページを調査するだけでなく、画像データを読み解くこともできます。

株式会社デジタルホールディングスのWebサイトをスクリーンショットし、その画像をPerplexity.aiに読み解いてもらいましょう。
「経営コンテキスト」についての記載がなかったり、「5beats」を「Sbeats」と間違えていたりと多少の誤りはありますが、大体の解説としては合っている部分が多いです。完璧ではないものの、文字起こしのツールとしても役立てることができます。

Perplexityの有料版と無料版の比較

Perplexity.aiは基本無料ですが、編集部としては有料版(Pro)の利用をオススメします。
次に、無料版と有料版の比較表を記載します。
項目 料金 モデル ファイルアップロード 画像生成 proサポート
有料版 月払い20ドル年払い200ドル Claude3Opusを含む5つのモデル 無制限 可(DALL-E3、SD、PGの3つのモデルから選択)
無料版 無料 GPT-3.5 制限あり 不可
有料版はさまざまなメリットがありますが、Claude3Opusのモデルを使えることが大きなメリットで、そのためだけに課金してもいいと言い切れます。

実力の程はどんなものでしょうか。Claude3Opusのモデルを利用した有料版と、GPT-3.5モデルの無料版のアウトプットの違いはこちらをご確認ください。(左が有料版、右が無料版)
有料版(左)は雑な指示文(プロンプト)にも関わらず、わかりやすく体系立てて解説してくれます。加えて、情報を元にAIの考えもまとめてくれるので質問者はネクストアクションが決めやすいです。

無料版(右)はそれらしい情報をピックアップしてくれるものの、なんとなくMECEになっていなかったり、情報が薄かったり、気が利かない印象があります。

有料版に課金してOpusのモデルを使えば、こういったストレスを無くすことができます。

Perplexityは無料でどこまでできる?

先述の通りPerplexity.aiの無料版ではAIモデルがGPT3.5しか使えません。しかし、URLを見に行く機能は有料版と同様に使えるので、無料でChatGPTを使うよりは無料のPerplexity.aiのほうが優れていると言えます。

Perplexity3つの技術的特徴

Perplexityは、最先端の自然言語AI技術を用いて開発された高性能な言語モデルです。次に、Perplexityを支える3つの重要な技術的特徴について解説します。

技術的特徴その1|高度な自然言語処理技術

Perplexityは、最先端の自然言語処理技術を駆使しています。文脈解析や意味解析など、高度なNLP技術により、ユーザーの質問を的確に理解し、適切な回答を生成することができます。

技術的特徴その2|ユーザーフレンドリーなインターフェース

Perplexityは、シンプルで使いやすいユーザーインターフェースです。教えてくれる情報には、そのソースとなるURLも補足し、ユーザーにとって理解しやすい形でアウトプットします。

また2024年4月以前は、生成途中でストップができませんでしたが、2024年5月現在は生成ストップの機能も実装されたため、より使いやすくなっています。

技術的特徴その3|マルチモーダル学習による精度向上

Perplexityは、テキストデータだけでなく、画像や音声などのマルチモーダルデータも活用しています。異なるモダリティのデータを組み合わせて学習することで、より深い理解と高い精度を実現しています。例えば、ユーザーが画像を添付して質問した場合、その画像情報も解析に利用されます。

Perplexity.aiの画像生成のやり方

Perplexity.aiは課金すると、DALL-E3、Stable Diffusion、Play Ground v2.5の3つのモデルから選択して画像生成ができますが、2024年5月現在望んだ画像を作るのは難しいです。

Perplexity.aiで画像を生成する手順は以下の通り。

1. 生成したい画像の内容を説明するプロンプト(指示文)を入力します。
2. Perplexity.aiがプロンプトを拒否します。
3. 拒否メッセージの後に表示される「画像を生成する」ボタンをクリックします。

まずは、画像生成を指示するプロンプトを入力してみましょう。
「生成ができない」と言われますが、気にせずに「画像を生成する」を押下します。
すると、画像が生成されます。

「歯ブラシの画像」を依頼したのに、なぜか「ライオンが歯ブラシを持っている画像」ができました。2024年5月現在では、AIと対話した内容の生成しかできないようです。この点は改善が期待されます。

Perplexity.aiの日本語設定方法は?

Perplexity.aiを開き、左下の歯車マークを押下→Languageから日本語に設定できます。

Chromeプラグインもある

Perplexity.aiはGoogleChromeのプラグインも提供しています。
https://chromewebstore.google.com/detail/perplexity-ai-companion/hlgbcneanomplepojfcnclggenpcoldo?hl=ja

2024年5月現在ではGPT3.5のモデルしか使えませんが、ブラウジングしているときにそのページの要約をさせるのに便利です。

Perplexity.aiの活用で業務をエンハンスしよう

生成AIは様々な業界で利用され、日に日にその存在感を増していきます。技術の発展も日進月歩で、一昔前は従業員が半日掛かっていた作業も一瞬でこなしてしまうほど。
Perplexity.aiは日本円にして月額約3000円程度で、驚きのパフォーマンスを発揮してくれます。さすがに貴方の仕事を全てやってくれるわけではありませんが、作業や要約を得意とする相棒をこの金額で雇えるとしたら、安く感じるのではないでしょうか。

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