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インセンティブ導入でリモートワークはもっとうまくいく!?“感謝”で組織を強くする「ピアボーナス」とは

新型コロナウイルス感染症対策として、急速に浸透しはじめたリモートワーク。通勤や移動時間が減るなどのメリットがある一方で、部下や同僚の行動が見えづらく、モチベーション維持やチーム間連携が難しいという声も聞かれます。

そんな状況を解決する手段の一つとして、注目されているのが、固定給でも成果給でもない「ピアボーナス」。ピアボーナスとは、従業員同士がお互いの仕事の成果や貢献に対してコメントと一緒にポイントを送り合える仕組みのことです。

一体、ピアボーナスとはどんなサービスで、リモートワーク環境下においてどんな効果が見られるのか。ピアボーナスを送りあえるサービス「Unipos(ユニポス)」を提供するUnipos株式会社の代表取締役 斉藤 知明氏にお話を伺いました。

“感謝”で行動を見える化

―まず、Uniposがどんなサービスなのか教えてください。

Uniposは、従業員同士が日頃の仕事の成果や行動に対して、感謝や賞賛のメッセージとともに、ポイントを送りあえるサービスです。送られたポイントは「ピアボーナス」として金銭として従業員に付与したり、Amazonギフト券やお菓子など各社自由な形で還元することができます。

―企業がUniposを導入する理由としては何が多いのでしょうか?

理由は大きく3つに分けられます。

1つ目は、社員の「貢献」を見える化することで個人のモチベーションを上げていきたいという理由。

営業など目に見える数字で結果がわかる部署だけでなく、支えている人たちがどんな貢献をしていたのかを見える化し、彼らのモチベーションを上げたいと考えるお客さまが多いですね。

2つ目は、チーム同士の連携を促進したいという理由。連携するためには、お互いの部署が何をしているのか知る必要があります。その見える化のためのツールとしてUniposを導入いただいています。

3つ目は、会社として大事にしている指針を社員に浸透させたいという理由。理念の浸透はトップダウンでは難しかったりします。Uniposを使って、会社の行動規範を体現している取り組みを社員同士が讃え合います。具体的にどんな行動が良いとされているのかも分かるようになるので、行動しやすくなる面もありますね。

―新型コロナウイルス感染症の流行でリモートワーク化が進んでいますが、サービスの展開に何か変化はありましたか?

導入いただく理由が変わってきました。その背景には、リモート化によってチームの生産性の低下を課題に感じる企業さまが増えてきたことがあります。とある調査によると、リモートワーカーの9割は生産性が前と同じか、下がっていると感じているそうです。その原因の一つにコミュニケーションの取りづらさがあります。社内連携がしづらい、管理職が部下のモチベーションを管理、維持することが難しいなどの声があり、特にリモートワークに移行しはじめたばかりの企業でそれらの声が多く聞かれているようです。

Uniposがあれば、互いの行動を褒め合うことによって社員の行動が見える化できます。
その結果、社員の行動を把握したり、モチベーションの管理がしやすくなったりと導入を検討される企業さまが増えています。

ITリテラシーゼロ・老舗企業の活用術

―Uniposを導入されている企業は、IT系などの業種が多いのでしょうか。

いえ、IT系だけではなく、工場やホテルなど多種多様な企業でご利用頂いています。例えば創業134年で、樹脂ホースから鉄骨ガレージハウスまで様々な商品の製造、販売を行う株式会社カクイチさまは、導入当初はITリテラシーがほぼ皆無な中導入を決め、理想的な使い方をされている企業の1つです。

カクイチさまは社員600名ほどの規模で、全国各地に100以上の拠点を持ち、幅広い事業を展開されています。2014年まではメールやPCもなく、平均年齢も45歳と高めでITリテラシーがある社員はほとんどいなかったそうですが、あるタイミングで全社員に一斉にスマホを配り、ビジネスチャットツールなどと一緒にUniposも導入いただきました。

その結果、部署や拠点を越えて感謝の気持ちを社員同士で送り合うようになり、全国の店舗で何が起きているかも目に浮かぶようにわかるようになったそうです。また販促部門やIT情報システム部門など、普段は感謝の言葉が送られることが少ない部門にいる社員にも全国から感謝の言葉が届くようになったそうです。20年間、販促ツールを作ってきた方は、今まで感謝を伝えられる機会が少なかったそうなのですが、全国から感謝が送られてきて、涙が出るほど嬉しかったと話されていました。

―実際、ポイントはどれくらいの頻度で送り合われているのでしょうか。

現在、Uniposユーザーは全体で4万人ほどいますが、そのうち100人ほどの企業で言うと、大体月に500件くらいは送られています。

―サービスを作る上で意識して工夫した点はありますか?

使われすぎないようにすることです。

Uniposに夢中になって気がついたら日が暮れました、では本末転倒ですよね。なので送れるポイントの上限を決めました。

目立たない貢献をする「サイレントヒーロー」を讃える

―Unipos導入企業が、その活用のために行なっている工夫などはありますか?

各社それぞれで色んな工夫をしてもらっています。

例えば、Uniposでやり取りされたポイントを元に表彰制度を作っている会社さまもあります。Uniposのシステムをオンラインの中だけでなく、リアルな体験にも結びつけていることがポイントだなと思っています。

これまでは、わかりやすく目立った成果を挙げた人が社長賞といった形で表彰されていました。しかしUniposの仕組みがあれば、目立たないけど良いことをしている「サイレントヒーロー」がどんどん生まれてくるんですよね。そんな人たちをピックアップすることで、選ばれた人たちにとってはモチベーションが上がる機会になっているのだと思います。

また、1日や1週間の終わりにUniposを確認することで、日報や週報の代わりにしてもらえている企業さまもいらっしゃいます。自分の行動を振り返ったり、もらっているメッセージを見てポジティブな気持ちになる効果があります。

人を大切にする文化を作り、社会を変える

―最後に今後の展望を教えてください。

実は今、送られたポイントを自社の事業と関わりの深いソーシャルグッドな活動をしている団体に寄付として送ることができる「SDGsプラン」を展開していて、今後はその普及に力を入れていきたいと考えています。

誰かからポイントを送られるのは、それだけでうれしいことです。なので、もらったポイントは必ずしもお金に還元しなくても良いのです。もっと言えば、自分がもらった1000円、2000円のピアボーナスを、NPOに寄付しそのNPOからさらに感謝される、という仕組みがあれば、ポイントをもらった人はもっとポジティブな気持ちになれると思うんです。仲間のため、チームのために貢献できているという満足感と合わせて、世の中のための行動ができたのだという実感を得られるからです。
 
我々としては、このSDGsプランの普及によって、当たり前に人のことを大切にしあえる人同士が集り、協力し合える環境が作れると思っています。その結果、目的に対して一丸となって進める組織が生まれるのです。また、会社だけでなく、他人を大切にできる文化それ自体も作っていけると信じています。

さらに、今後はデータ活用にも力を入れていきたいと考えています。Uniposには、チームの状態や誰が何を得意としているのかといったデータが蓄積されています。今まで可視化することのできなかったそれらのデータには多くの可能性があります。様々な組織課題をどう解決するか悩む方のために、Uniposをブラッシュアップしたり、新しいサービスを作ったりできればと思っています。
斉藤知明
Unipos株式会社 代表取締役社長
東京大学機械情報工学専攻。学業の傍ら、株式会社mikanにてCTOとしてスマートフォンアプリ開発に従事。その後、Fringe81株式会社に入社。一年間エンジニアとしてアプリ開発等を行った後、Unipos事業責任者となる。2017年12月28日、Unipos株式会社の代表取締役社長に就任。2019年4月17日、Fringe81株式会社の執行役員に就任。
Unipos株式会社 のHPはこちら
https://unipos.me/ja/

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