AI活用

英会話スキルはAIで高める時代!? 日本人特有の弱点、スピーキングはAI教材で強化できるか

スピーキングに特化した、AI英会話アプリ「スピークバディ」。英語能力を伸ばす体系的なカリキュラムを、個人の能力や進度に合わせて提供してくれるため、日本人が苦手とするスピーキングの実践力を身につけることができるとあって注目されています。スピークバディはAIを活用することで、日本人特有の英語学習に関するハードルにアプローチしているといいます。今回は、株式会社スピークバディの代表取締役CEOである立石 剛史氏に開発の経緯や、AIが日本人の英語学習にもたらすメリット、“英語学習×AI”の未来についてお話を伺いました。

ざっくりまとめ

- スピークバディは日本人が苦手とするスピーキングに特化したAI英会話アプリ。

- 日本人特有の「間違えたら恥ずかしい」という心理的ハードルは、対人をなくしAIを活用することで越えられる。

- 日本人の発音のクセを解析して指摘する、独自の音声認識システムを開発。

- 英語が苦手な日本人だからこそ、世界でも役立つような質の高い言語学習サービスを提供できる可能性を秘めている。

- AIの力で、真の言語習得の実現と人生の可能性や選択肢を広げる、世界的な先駆者を目指す。

“喋れない”ことで日本人の選択肢が狭まるという現状を変えたい

——立石さんがサービスを開発するに至った経緯をお聞かせください。

我々が英語学習に関するサービスにフォーカスして開発・リリースを行っている理由には、私の外資系企業での勤務や海外駐在の経験が大きく影響しています。私自身、英語を身につけたことで人生の可能性が広がりましたし、逆に、能力は高いのに英語ができないだけでなかなか評価してもらえない方も多く目にしました。つまり、英語ができないことによって人生の選択肢が狭まってしまうともいえるのです。

そんな、英語によって選択肢や評価の幅が限られてしまっている方の手助けをしたい、という想いが、我々の掲げるミッション「真の言語習得を実現し、人生の可能性と選択肢を広げる」につながり、サービス内容にも反映されています。

——これまでも、さまざまな英語学習に関するアプリをリリースされていますが、スピークバディがスピーキングに特化している理由を教えていただけますか?

日本人の英語能力において圧倒的に足りていない部分がスピーキングだからです。多くの方が「日本人は英語が苦手」というイメージを持っていると思いますが、その原因の一つとして挙げられるのが、日本における英語の学習方法がアンバランスだったという点です。

コミュニケーションの現場で実際にフレーズを使えるようにするというのが、第二言語習得の主流なのですが、長らく日本は座学のみで、対面のコミュニケーションで使える英語を学んでこなかったという背景があります。しかし、逆をいえば、日本人は他国の方々に比べて文法や単語のレベルは高いのです。頭のなかに蓄積されている英語の知識をアウトプットする機会さえつくれば、日本人の英語能力は劇的に飛躍すると考えています。

日本人が英語学習でぶつかる心理的ハードルとは

——日本人が英語を苦手とする原因は、これまで日本で主流になっていた学習方法にあるのですね。

そうですね。しかし、それだけが原因ではありません。日本語と英語の言語間の距離が遠すぎるということも、日本人が英語を苦手とする原因です。逆に英語話者が日本語を習得するのも、相当に難易度が高いといわれています。

また、日本人の性格も影響していますね。日本人は他国の方々に比べて、アウトプットすることへの心理的ハードルが高いのです。以前海外に留学していたときに気がついたのですが、他国の方々は文法に間違いがあるにも関わらず、堂々と英語を口にします。逆に日本人は、「間違っていたら恥ずかしい」と考えてしまうことで、なかなか英語を口にすることができないという印象でした。そういった日本人特有のさまざまなハードルを低くするために、英語学習にAIを利用することが効果的なのではないかと考えたのです。

——具体的にスピークバディは、日本人特有のハードルにどうアプローチしているのでしょうか?

まずは、対人ではなくAIを相手に話す環境を整えることで、圧倒的に羞恥心が軽減でき、アウトプットの心理的ハードルを下げることができると考えています。また、日本人が英語を習得する際にハードルとなるのが「英語を喋る機会がない」ということです。日本国内にいると、日本語だけで生活のすべてが完結できるため、英語を喋る相手を見つけること自体が大変なのです。AIを利用することで話し相手がいなくても、自分の好きな時間に気軽に英語のスピーキング力を鍛えられるというのも、スピークバディの大きなメリットですね。

人力では難しい、“日本人なまり”の矯正

——好きな時間に、英語を学ぶための話し相手を探すことができるという観点でいえば、オンライン英会話も同じような側面があるように感じます。

そうですね。ただ、オンライン英会話では日本人にとって最も高いハードルである「間違っていたら恥ずかしい」を克服できない部分があります。また、スタート前にやや身構えて声のトーンも一つ高くして……という“テンションの高いキャラづくり”をして臨む方も多いのではないでしょうか。意外と、これがプレッシャーですよね。自宅で気軽にできるはずなのに、一応対人ということもあり、服装やメイクなど身だしなみを整えることも必要になります。

——たしかに、自宅で気軽にできるとはいっても細かい煩雑さが散在していますね。

実は、それ以外にも対人ならではのデメリットがあります。オンライン英会話だと、曜日時間を固定せず好きな時間に予約が取れる反面、毎回違う講師に教わることになるというスクールも多いのです。この場合、毎回自己紹介からスタートすることになりますし、講師がこちらの英語のレベル感や上達具合を理解することにも時間がかかってしまいます。つまり、学習効率が悪くなってしまう側面があるのです。

また、オンライン英会話だと、日本人の英語習得において一番必要な「発音の矯正」が難しい傾向にあります。というのも、日本人の発音のクセを指摘して矯正指導ができる講師が少ないのです。これは「なぜ日本人は英語を話すときにこのようなクセが出てしまうのか?」という原因を理解できないためです。仮に講師が発音のおかしさに気がついても、毎回指摘していたらレッスンが進まないし、雰囲気も悪くなってしまうことも。それを避けるために、講師のほうが忖度して意味を汲んでくれることがあり、なかなか自分の発音のクセに気がつけないということもありますね。

——スピークバディはそういったオンライン英会話だけでは補い切れなかった部分も、カバーしているのですね。

スピークバディでは、最初にユーザーのレベルチェックテストを行い、レベル感や趣向に合ったレッスンを提案しています。また、レッスンを重ねることで『Can-do機能』というリストに習得したことが蓄積されていくため、現在の能力に対して学習内容が逆行することがありません。ユーザーも自分の成長度合いを目で見て実感することが可能です。

真の言語習得のために音声認識システムから自社で開発

——発音の矯正に関しても、AIからの指摘であれば雰囲気を損なうことなく淡々と学習ができそうですね。

AIだと分析と指摘が忖度なく行われるため、自分自身の発音のクセに気がつくタイミングも早くなります。スピークバディでは、自社開発した、日本人の発音の認識に特化した音声認識システムを搭載しています。このシステムによって、日本語話者特有の発音のクセがあっても、言いたいことをしっかり認識し、発音の誤りだけを指摘するということが可能になりました。発音記号レベルでの判断ができるので、日本人の発音指導をできる講師が少ないという課題にもアプローチできていると自負しています。

——音声認識システムを自社開発されているということに驚きました。

大手企業の音声認識システムを利用したこともあったのですが、やはりネイティブの英語話者向けであるため、日本人が使うと「言っていることを理解してくれない」という課題がありました。そのため、日本人用に音声認識のチューニングが必要だった、という要因が大きいです。実際、自社開発の音声認識システムを導入したことで、ユーザーからの不満の声が少なくなりましたね。

——音声認識システム以外にも、開発において日本人向けに工夫した部分などはありますか?

先にお話ししたように、日本人の英語能力は、文法や単語のレベルに関しては高い傾向にあります。もうすでに習得済みの、日本人的に“難易度が低い部分”はあえて省いているということもあります。また、海外発の言語習得アプリだと実際の人物の写真などを使って会話文が出てくるものもあるのですが、日本人はそれに圧迫感を抱くことがあります。そこでキャラクターやストーリー性の高いシーンを使うことで、日本人にとって心理的圧迫が少なくなるように工夫していますね。コンテンツに季節性や時事ニュースを盛り込んでいるのも、日本人が日常で英語を使えるようにする工夫の一つです。

苦手こそが海外市場での強みにつながる

——ユーザーからはどのような反応がありましたか?

アプリへの反応としては、自分の都合のよいタイミングにリラックスした状態でできる、周囲や相手を気にせず発音練習ができるという点において、高い評価をいただいています。ゲーム感覚で楽しく学べるという声も多いですね。また、コロナ禍で海外との往来が減少していたなかで、Zoomなどのオンラインでのやりとりが劇的に増えています。むしろグローバルなやりとりは以前よりも行いやすくなっているのですよね。そのような背景もあり、ビジネスマンの方々の間では、英語学習に対する需要が高まっていると感じています。

——実際に、法人向けサービスなどを提供するなかで変化はありましたか?

企業の方々の英語に対する意識が高まっていると感じますね。とあるメガバンクで福利厚生の一環としてスピークバディを導入いただいたところ、人事部の予想を大きく超える1,500人以上の社員から利用希望があったとお聞きしました。これは、英語学習に対する意識が高くなっているということだけではなく、アプリで学習をするということが一般的になってきた証拠でもあると捉えています。

——最後に、今後の展望について教えてください。

日本人が英語学習および習得が苦手で挫折しやすい理由は、決して「本人に根気がないから」ではありません。日本人が持つ特性や、英語と日本語の言語間の距離が遠いことなどさまざまな要因があるのです。これらのハードルは、AIをより進化させて、英語学習を「人力からAI」に変化させることによって解決できることだと考えています。我々の知見を使って大きく貢献していきたいですね。

また、企業としては海外に市場を広げていくことも目標の一つです。世の中を変えるイノベーションが生まれた事例をみていると、治安の問題でATMの設置が少ないケニアがキャッシュレス大国になったり、砂漠地帯であるイスラエルで空気から水をつくる技術が開発されたりと、“困っている国”がよいソリューションを生み出すという傾向があるのです。そういった側面を加味すると、英語の習得に困っている人が多い日本は、英語学習に関するよいソリューションを生み出す大きな可能性を秘めています。実際に、日本は語学サービスが洗練されていて語学のビジネスレベルが非常に高いのです。AI技術を活用していくことで、我々が世界においてその先駆けになることを目指しています。
立石 剛史
株式会社スピークバディ 代表取締役CEO

1983年生まれ、東京都出身。慶應義塾大学卒業後、外資系投資銀行で上場企業の資金調達やM&Aのアドバイザーとして勤務、日系証券会社の香港駐在も経験。内定当時TOEIC280点だったことから、業務上必要な英語レベルに達するのに大いに苦労した。iOSアプリのプログラミングを習得後、自身の経験を活かして開発した英語学習アプリ(「ペラペラ英語」「マジタン」)でApp Store総合1位を獲得。2016年9月にAI英会話スピークバディをリリースした後、コーチング・英語学習Q&Aとサービスの幅を拡げながら、人生の可能性と選択肢を広げるための事業展開を続けている。現在はTOEIC満点・英検1級。会計士二次試験当時最年少合格。

人気記事

日本5社目のユニコーンと報じられた「Opn」。世界を舞台に急成長を遂げるフィンテック企業の展望とは

日本5社目のユニコーンと報じられた「Opn」。世界を舞台に急成長を遂げるフィンテック企業の展望とは

伝説の幻獣である「ユニコーン」になぞらえて、企業価値評価額の高いスタートアップを評する言葉、「ユニコーン企業」。アメリカや中国でその数が増え続けている一方で、日本では未だ、少ない状況にあります。そんななか、2022年5月にシリーズC+ラウンドで1億2,000万ドルを調達し、日本5社目のユニコーンと報じられた企業があります。それが創業からグローバルを視野に事業を営み、東京やバンコクなどアジア6カ国を拠点とするフィンテック企業、Opn株式会社です。 さらに資金調達と同時に、ビジョンと戦略を刷新。無駄を削ぎ落し、鋭さの増した同社の成功を支える組織とプロダクトの強み、次に目指す世界について、創業者であり、代表取締役CEOを務める長谷川 潤氏にお話を伺いました。

過疎地を救う? お手伝い×旅のプラットフォーム「おてつたび」による関係人口の増加

過疎地を救う? お手伝い×旅のプラットフォーム「おてつたび」による関係人口の増加

地域活性化や地方創生という言葉が聞かれ始めて久しい昨今。UIJターン移住者に向けて補助を行っても、少子高齢化などの課題改善が難しい地域もあります。そんな多くの自治体が抱える課題に「旅」という側面からアプローチをするのが、プラットフォーム「おてつたび」です。「お手伝いをして賃金を得ながら旅がしたい」と考える方と、「人手不足を解消しながら地域の魅力を伝えたい」と考える地域の方々をプラットフォーム上でマッチングすることで、地域の課題解決や活性化に貢献しています。 今回は、おてつたびを運営する、株式会社おてつたびの代表取締役 CEOである永岡 里菜氏に、お手伝いをしながら旅をすることが地方や人々に与える価値、今後おてつたびが地方創生に対して担う役割についてお話を伺いました。

東芝の舵を取る新社長 島田太郎氏が見据える復権の鍵に、立教大学ビジネススクール田中道昭教授が迫る【前編】

東芝の舵を取る新社長 島田太郎氏が見据える復権の鍵に、立教大学ビジネススクール田中道昭教授が迫る【前編】

2022年3月に東芝の代表執行役社長 CEOに就任した島田太郎氏。デジタル分野のトップを務めた島田氏は、「東芝でデジタルが分かる初めての社長」として就任時から大きな注目を集めています。 昨年開催された「Digital Shift Summit 2021」では「日本企業がデジタルシフトでGAFAに打ち勝つ方法」というテーマの鼎談に立教大学ビジネススクールの田中道昭教授と、デジタルホールディングス代表取締役会長の鉢嶺登氏とともに参加し、東芝および日本企業の未来についての展望を語っています。 島田氏は、日本を代表する企業である東芝でどのような事業を強化し、どう舵取りをしていくのか。東芝が目指すDXの形や、プライバシーを最優先した次世代のデータビジネスとはどのようなものなのか? また、東芝および日本企業がGAFAに打ち勝つためにできることとは。社長に就任した島田社長が抱くビジョンに迫ります。 前編は島田氏が社長に就任してからの変化、東芝が手がけるスマートレシート躍進の理由と将来の展望、ナノエコノミーの可能性などについてお話をうかがいます。

中国EV市場を席巻する、三大新興メーカーを徹底分析。脅威の中国EVメーカー最新事情・後編【中国デジタル企業最前線】

中国EV市場を席巻する、三大新興メーカーを徹底分析。脅威の中国EVメーカー最新事情・後編【中国デジタル企業最前線】

中国企業の最新動向から、DXのヒントを探っていく本連載。今回は、ガソリン車に代わるモビリティとして期待が高まるEV(Electric Vehicle=電気自動車)と、その核とも言える自動運転技術で世界をリードする中国の強さに迫ります。前編では「EV先進国」の名を欲しいままにしているその理由を、国の政策や技術の面から探ってきました。後編となる今回は、自動車産業に参入してきた新興メーカー3社を紹介するとともに、日本の立ち位置の考察、中国が抱える課題を話題に進めていきます。

DX・カーボンニュートラル・量子コンピューティング。「人と、地球の、明日のために。」東芝ができること。東芝 島田太郎新社長×立教大学ビジネススクール田中道昭教授【後編】

DX・カーボンニュートラル・量子コンピューティング。「人と、地球の、明日のために。」東芝ができること。東芝 島田太郎新社長×立教大学ビジネススクール田中道昭教授【後編】

2022年3月に東芝の代表執行役社長 CEOに就任した島田太郎氏。デジタル分野のトップを務めた島田氏は、「東芝でデジタルが分かる初めての社長」として就任時から大きな注目を集めています。昨年開催された「Digital Shift Summit 2021」では「日本企業がデジタルシフトでGAFAに打ち勝つ方法」というテーマの鼎談に立教大学ビジネススクールの田中道昭教授と、デジタルホールディングス代表取締役会長の鉢嶺登氏とともに参加し、東芝および日本企業の未来についての展望を語っています。 島田氏は、日本を代表する企業である東芝でどのような事業を強化し、どう舵取りをしていくのか。東芝の考える顧客中心主義とは? 東芝の技術はカーボンニュートラルにどう寄与するのか? 島田社長が抱くビジョンに迫ります。 後編は東芝の「人と、地球の、明日のために。」という企業理念に込められた思い、島田社長の考えるリスキリングのあり方、量子コンピュータの持つ可能性などについてお話をうかがいます。

世界のMaaS先進事例7選。鉄道・バス・タクシーなど交通手段を統合したサブスクモデルも!

世界のMaaS先進事例7選。鉄道・バス・タクシーなど交通手段を統合したサブスクモデルも!

国内でMaaS(Mobility as a Service)実証が活発化している。新たな交通社会を見据え、既存の交通サービスの在り方を見直す変革の時期を迎えているのだ。 交通社会は今後どのように変わっていくのか。MaaSの基礎知識について解説した上で、海外のMaaSに関する事例を参照し、その変化の方向性を探っていこう。

「8割以上の精度で、赤ちゃんが泣く理由が判明」CES2021イノベーションアワード受賞。注目の日本発ベビーテック企業とは

「8割以上の精度で、赤ちゃんが泣く理由が判明」CES2021イノベーションアワード受賞。注目の日本発ベビーテック企業とは

テクノロジーの力で子育てを変えていく。そんなミッションを掲げ、泣き声診断アプリや赤ちゃん向けスマートベッドライトなど、画期的なプロダクトを世に送り出してきたファーストアセント社。「CES2021 Innovation Awards」を受賞するなど、世界的に注目を集めるベビーテック企業である同社の強さの秘密とは。服部 伴之代表にお話を伺いました。

【Netflix徹底解剖】Netflix4.0、世界最先端のDX戦略を追う

【Netflix徹底解剖】Netflix4.0、世界最先端のDX戦略を追う

全世界での有料会員数が2億人を突破。飛ぶ鳥を落とす勢いで快進撃を続ける企業、Netflix。現在の利用者の中には、彼らの事業が店舗を持たないDVDオンライン郵送サービスからスタートしたことを知らない人もいるかもしれません。1997年、小さなスタートアップ企業として創業したNetflixはその後、DVDレンタルのサブスクリプション、動画ストリーミング配信のサブスクリプション、そして動画オリジナルコンテンツの配信と、デジタルを基盤に着実にビジネスを変革し、今や皆さんご存知の通り、デジタルコンテンツプラットフォームの王者へと成長を遂げています。今回の「世界最先端のデジタルシフト戦略」vol.4では、そのビジネストランスフォーメーションの変遷を立教大学ビジネススクール 田中道昭教授に徹底解剖していただきます。小さなスタートアップ企業であったNetflixがいかに王者となれたのか。その変革の奥にある秘訣とは。DXに取り組む日本企業も見習うべき一貫した姿勢に迫ります。

メンタルヘルス後進国、日本。DXはメンタルヘルスに貢献できるのか

メンタルヘルス後進国、日本。DXはメンタルヘルスに貢献できるのか

欧米に比べ大きく遅れているといわれる日本のメンタルヘルスを取り巻く環境。事実、欧米ではカウンセリングを受診した経験のある人は52%にも上りますが、日本では6%という低水準。先進国のなかで突出した自殺者数についても、厚生労働省は深刻な状況と受け止めています。 そんななか、β版での運用を終え、2022年7月5日に正式ローンチされた「mentally(メンタリー)」は、日本では敷居の高いメンタルヘルスに関する相談が気軽に行えるアプリ。株式会社Mentally 代表取締役CEOを務める西村 創一朗氏は、自身も過去に双極性障害(※)を乗り越えた経験を持っています。メンタルヘルス市場はDXによりどう変化していくのか。インタビューを通して、日本のメンタルヘルス市場の未来を紐解きます。 ※ 双極性障害:活動的な躁(そう)状態と、無気力なうつ状態を繰り返す障害。

「Web3時代のアニメスタジオ」とは。NFTホルダーと共同制作し、新たなアニメづくりを模索する「ANIM.JP」に訊く

「Web3時代のアニメスタジオ」とは。NFTホルダーと共同制作し、新たなアニメづくりを模索する「ANIM.JP」に訊く

「日本が世界を席巻する業界といえば?」そう問われたとき、「アニメ業界」と口に出す人は少なくないはず。日本で爆発的に流行したアニメが海外でも大ヒットするという流れは、もはや世界的に当たり前の光景になっています。そんな日本のアニメ業界において、NFTを多くの人に保有してもらうことで資金調達から制作、配信、プロモーションまでを包括的に行うアニメ制作プロジェクトが始動しています。それが「Web3時代のアニメスタジオ」を標榜し、活動する「ANIM.JP」です。 今回は、自身もかつてアニメ業界に身を置き、日本のアニメ業界の現状や課題を目の当たりにしてきたANIM.JPの代表、LEGこと足尾 暖氏に、Web3がアニメ業界にもたらす影響やANIM.JPが目指す新たなアニメ業界の道筋についてお話を伺いました。

「8割以上の精度で、赤ちゃんが泣く理由が判明」CES2021イノベーションアワード受賞。注目の日本発ベビーテック企業とは

「8割以上の精度で、赤ちゃんが泣く理由が判明」CES2021イノベーションアワード受賞。注目の日本発ベビーテック企業とは

テクノロジーの力で子育てを変えていく。そんなミッションを掲げ、泣き声診断アプリや赤ちゃん向けスマートベッドライトなど、画期的なプロダクトを世に送り出してきたファーストアセント社。「CES2021 Innovation Awards」を受賞するなど、世界的に注目を集めるベビーテック企業である同社の強さの秘密とは。服部 伴之代表にお話を伺いました。

世界のMaaS先進事例7選。鉄道・バス・タクシーなど交通手段を統合したサブスクモデルも!

世界のMaaS先進事例7選。鉄道・バス・タクシーなど交通手段を統合したサブスクモデルも!

国内でMaaS(Mobility as a Service)実証が活発化している。新たな交通社会を見据え、既存の交通サービスの在り方を見直す変革の時期を迎えているのだ。 交通社会は今後どのように変わっていくのか。MaaSの基礎知識について解説した上で、海外のMaaSに関する事例を参照し、その変化の方向性を探っていこう。

Googleやビル・ゲイツも出資する“代替肉”スタートアップ「インポッシブル・フーズ」〜海外ユニコーンウォッチ#2〜

Googleやビル・ゲイツも出資する“代替肉”スタートアップ「インポッシブル・フーズ」〜海外ユニコーンウォッチ#2〜

「ユニコーン企業」ーー企業価値の評価額が10億ドル以上で設立10年以内の非上場企業を、伝説の一角獣になぞらえてそう呼ぶ。該当する企業は、ユニコーンほどに珍しいという意味だ。かつてのfacebookやTwitter、現在ではUberがその代表と言われている。この連載では、そんな海外のユニコーン企業の動向をお届けする。今回は欧米を中心に注目されている「代替肉」を扱う「インポッシブル・フーズ」を紹介する。

中国EV市場を席巻する、三大新興メーカーを徹底分析。脅威の中国EVメーカー最新事情・後編【中国デジタル企業最前線】

中国EV市場を席巻する、三大新興メーカーを徹底分析。脅威の中国EVメーカー最新事情・後編【中国デジタル企業最前線】

中国企業の最新動向から、DXのヒントを探っていく本連載。今回は、ガソリン車に代わるモビリティとして期待が高まるEV(Electric Vehicle=電気自動車)と、その核とも言える自動運転技術で世界をリードする中国の強さに迫ります。前編では「EV先進国」の名を欲しいままにしているその理由を、国の政策や技術の面から探ってきました。後編となる今回は、自動車産業に参入してきた新興メーカー3社を紹介するとともに、日本の立ち位置の考察、中国が抱える課題を話題に進めていきます。

デジタル戦略で生まれ変わるカインズ。ホームセンターからIT小売企業への変遷の軌跡【前編】

デジタル戦略で生まれ変わるカインズ。ホームセンターからIT小売企業への変遷の軌跡【前編】

生産労働人口の減少を受け、日本企業はいよいよ生き残りをかけたデジタル化に取り組まなければいけないと言われるフェーズに入ってきました。とはいえ、それができている企業とそうでない企業との差が激しくなっているのも現状です。 そんななか、ホームセンター大手カインズでは、40年かけて積み重ねてきたホームセンターとしてのあり方を見直し、IT小売企業として生まれ変わろうとしています。カインズでデジタル戦略本部長を務め、戦略の指揮をとる池照 直樹氏に、同社のデジタル戦略についてお話を伺いました。 前編は、カインズがどのようにしてデジタル化を実現させていったのか、具体的な取り組みを交えてお届けします。

Facebookも注目の「メタバース」とは何か? スマホ向けメタバース「REALITY」のDJ RIO氏に聞く

Facebookも注目の「メタバース」とは何か? スマホ向けメタバース「REALITY」のDJ RIO氏に聞く

Facebookが社名を変更し、中核事業に据えるほど力を入れる「メタバース」。2021年8月にはグリー株式会社が、今後2~3年で100億円規模の事業投資を行い、グローバルで数億ユーザーを目指すと発表しましたが、その中核を担うのが、グリー株式会社の子会社であり、これまでバーチャルライブ配信アプリを手がけてきたREALITY株式会社です。今回は、そんな同社の代表を務めるDJ RIO氏にインタビュー。そもそもメタバースとは何なのか。なぜこんなにも注目が集まっているのか。メタバースは、世界のあり方をどのように変えるのか。メタバース初心者のビジネスパーソンには必読のインタビューです。