「米国ネットユーザーがCESで注目したトピックスやブランド」の調査結果が発表される 日本企業も上位に
2020/1/31
Amobee Japanは、Amobee Brand Intelligence(以下、ブランド・インテリジェンス)を使用し、CESに対する海外トレンドの分析を実施した。
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米国消費者視点でのCESに対する関心
5Gが中心トピックに。Privacyへの関心高まりも
昨年度との比較で見ると特徴的なテーマはPrivacyとHealthであり、それぞれ昨年より2位上昇している。GDPR以降で頻繁に議論されているデータの取扱いに関する点や、話題を集めたAppleの登壇でPrivacyに触れられた影響も強いと考えられる。8Kへの関心の上昇も著しく、いよいよ普及の兆しが見えてきたとも言える。2020年は特にPrivacy観点に配慮あるコミュニケーションが重要になると予想される。
関心を集めた上位5テーマ
強いサムスン。日本企業ではソニーがトップ5のブランドに
日本企業の中ではソニーが非常に注目を集めており、『異業種への挑戦』と言えるコンセプトカーが大きく貢献した。興味深い点では、開催前の関心度は5位のLGと同程度であったが、開催後の期間で見るとLGを大きく離し3位のAppleに迫る勢いとなっている点だ。そのため今回の発表は大きなサプライズと取られ、またブランディングにも大きく影響したと推測される。
ソニーの他には、トヨタとパナソニックが日本企業として注目を集めた。特にトヨタのSmart City参入は単独のトピックとして最も関心を集めた項目の一つであった。パナソニック関連ではHDR対応のVRゴーグルへの関心が高いことが分析結果からうかがえた。他の日本企業では日産、ホンダ、NEC、積水ハウスなどへの関心も確認されたが上位3社と比較すると限定的であった。日本企業の出展内容も興味深いものが多いため、CESをプロモーションの場として捉えた場合には”見せ方”に工夫の余地があると見える。
関心層の約半数が45才以上
自動車関連は45才以上に高い関心を持たれる
次に、25才から44才までの層を見ると特定のジャンルに限らない幅広い関心がうかがえる。その中ではPC、モバイルなどのIT機器への高い関心が特徴的であり、PCは前述の若年層とは違い、Lenovoの折り畳画面パソコンであった。その他の関心では、サムスンのAIロボットBallieやスマートウォッチのWithingsへの関心が確認され、またサムスンへの関心が最も高い層もこの年代であった。
45才以上の消費者層は特にテレビと自動車への関心が強いことが特徴的であった。自動車への関心例としては、Hyundai、ソニーのコンセプトカー、BMWなどへの関心がうかがえる。自動運関連のプロモーション活動などは、45才以上の消費者像を意識することで高い反応が期待できると思われる。
・ソリューション:ブランド・インテリジェンス
・分析対象国:アメリカ
・分析対象期間::2019年12月1日ー2020年1月24日(特に明記ない場合)
・分析内容:『CES』に関するトピックの分析
・分析実施機関:Amobee Japan(アモビージャパン)