台湾の警察庁でAI顔認識が採用 スマートな公共安全システムの構築へ

AIと顔認識技術のパイオニアであるサイバーリンクは、同社のAI顔認証エンジン「FaceMe」が台湾の内政部警政署(日本の警察庁に相当)に採用され、警政署システムや公共安全関連アプリケーションの構築を支援することを発表した。また、サイバーリンクは顔認識技術に加えて、AI ナンバープレート識別ソリューションも提供しており、警政署や公共部門、システムインテグレーターが、異なる気象条件や、正面以外の撮影角度からもナンバープレートを認識可能なアプリケーションをソリューションに導入できるように支援している。

サイバーリンク最高経営責任者(CEO)ジャウ・ホァン博士は以下のようにコメントしている。
「顔認証技術は近年、多くの先進国で採用され、スマートな公共セキュリティシステムに導入されています。有名な例としては、顔認証による通行許可システムです。近年では、業務の効率化を目的とした顔認証 AI 技術を導入する警政署アプリが増えています。 サイバーリンク社が開発した顔認識技術が警政署に採用され、より迅速かつ正確な公共安全システムの構築と、最前線に立つ警察官の業務効率化に貢献していることを光栄に思います。」

FaceMe AI 顔認証エンジンは、エッジデバイスやサーバーなど様々な環境に対応しており、パトロール中の警察官がスマートフォンのカメラや、ボディカムなどのエッジデバイスを使って助けを必要としている人の顔の特徴を検出して、サーバーに送信してデータベースと比較し身元確認を行うことができる。これにより公共の安全と支援を行うアプリケーションを提供する。FaceMeは 0.003ms以下で 99.70%の認識率を実現し、このアプリケーションで身元確認や、行方不明者などの捜索に役立てることができる。

顔認証技術に加えて、サイバーリンクの「AI ナンバープレート識別」ソリューションは、パトカーのドライブレコーダーに組み込むことで、ドライブレコーダーがとらえた映像内のナンバープレートをすばやくスキャンして認識し、データベース内の犯罪・盗難記録のナンバープレートと比較し、その結果を即時にパトカーの監視画面に表示することができる。サイバーリンクは台湾ナンバープレートの実用試験とシステム最適化を行い、雨の日や夜間の視界の悪い場所でも 99.70%という高い認識率を維持し、警察の効率的な事件処理に役立っているという。

99.70%の認識率を誇る FaceMe AI 顔認識エンジンは、世界でも認められた正確で高速な顔認識技術の一つであり、権威あるアメリカ国立標準技術研究所(NIST)の顔認識コンテストにて台湾で最高の成績を収めている。台湾ナンバープレートに最適化された「AIナンバープレート識別」は実用性が高く、画質が悪くても認識率が高い強みを備えている。

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