新型コロナウイルスの影響で携帯電話端末の「インターネット購買率」が上昇 この流れが長期化するかが焦点か
2020/5/22
カウンターポイント・テクノロジー・マーケット・リサーチ (以下、カウンターポイント社)は、COVID-19(新型コロナウイルス感染症)の世界的な流行により、携帯電話端末のインターネット販売率が上昇傾向にあるという調査結果を含む最新調査を発表した。
中国に次いでCOVID-19の大流行に見舞われた国の一つである韓国では、インターネット上での売買は2020年2月に前年同月比25%、全体的に跳ね上がり、小売り全体の28%を占めた。携帯端末もこの流れに乗り、家庭用品、家電、スマートフォンなど携帯機器のインターネット販売は前年比39%伸びた。韓国は強制力のあるロックダウンを施行しなかったにも関わらず、購買率が上昇に繋がったため、仮に強制力のあるロックダウンが試行されていた場合は、インターネット通販比率はより高いものになったのではないかと推測している。
COVID-19以前の携帯端末におけるインターネット販売のシェアは国によって異なり、インドではシェアが最も高く、米国、韓国、日本ははるかに低いといった状態で、シェアそのものはここ数年安定している状態だった。
携帯端末におけるインターネット販売シェアの国別比較 2019年
ここまで極端ではないが、同様なパターンは中国でも見受けられる。同国での新型コロナウイルス感染症のピークだった2020年2月には、インターネット経由の携帯電話端末販売は過去最高の35%に達した。中国の一般的なインターネット販売シェアは通年で25%、独身の日前後の11月から年末にかけての Eコマースのお祭り状態でさえ28%のため、それらと比較すれば、いかに高い水準であるかがわかる。
携帯端末販売全体に対するインターネット販売のシェア 中国と米国