NEC、画像解析を活用して鉄道の沿線検査業務を支援する「列車巡視支援システム」を実用化
2020/7/22
NECは、公益財団法人鉄道総合技術研究所(以下、鉄道総研)が開発した線路周辺画像解析エンジンの活用により、鉄道の沿線検査業務を支援する「列車巡視支援システム」を実用化したと発表した。本システムは、先行して九州旅客鉄道株式会社(以下、JR九州)が運用する811系近郊型電車の2編成を対象に2020年4月から運用開始しており、他の車両にも拡張を予定しているという。
Contents
■背景
■「列車巡視支援システム」の特長
・列車沿線の支障物を自動検知する画像解析を活用
営業列車の車両先頭に設置したステレオカメラを用いて、走行時に撮影した線路の沿線環境の映像を解析し、建築限界の支障有無を自動で判定可能な画像解析を活用している。これにより、従来職員が目視で行っていた巡視業務をサポートし、効率的かつより安全安心なメンテナンスが可能となる。
・無線ネットワークを通じて指定日時の映像を取得し、解析レポートを自動作成
巡視点検日時をあらかじめ指定するだけで、無線ネットワークを通じて自動的に路線映像を取得・解析し、支障を検知した場所の画像を自動整理、レポート作成が可能。これにより、これまで職員が目視確認後に手入力で行なっていたレポート作成作業を大幅に削減することが可能となる。