
NTTデータと横浜市立大学、遠隔ICUシステムを構築 医療の質の向上と医師の働き方改革を目指す
2020/7/31
公立大学法人横浜市立大学と株式会社NTTデータは、遠隔ICUシステム「Tele-ICU」(テレ アイシーユー)を構築し、2020年10月より運用を開始すると発表した。
Contents
本システムにより、支援センターの専門医がリアルタイムで患者情報をモニタリングし、連携先施設の担当医と治療方針の相談を行えるため、医療の質の向上、医師の負担軽減が期待できる。システムの構築に当たっては、地域の医療提供体制の充実に貢献するという観点から、厚生労働省や横浜市医療局の支援を受けている。また、新型コロナウイルス対応においても、人との接触機会削減、専門医不足のカバーなどの効果が見込まれているという。
今後、9月末までは模擬患者による連携先施設からの患者情報の共有や、支援センターからの円滑な診療支援の方法などの運用について検証する。そして、2020年10月から連携先施設の実患者に対して平日日中帯の診療支援を順次開始。さらに、横浜市立大学とNTTデータは連携先施設拡大と機能拡充を行い、集中治療におけるさらなる医療の質の向上、医師の働き方改革に向けた取り組みを推進するとのことだ。
■背景
■概要および特長
(1)患者のバイタル情報(体温、心拍、血圧、酸素飽和度等)や検査結果などのデータ
(2)上記(1)のデータから3分おきに算出する「重症度スコア」
(3)連携先施設の電子カルテ情報
(4)患者のリアルタイムの映像情報
本システムは統合管理画面で全連携先施設の同意済みの患者情報を参照でき、病院別管理画面では連携先施設ごとの患者一覧から、電子カルテや医療画像(PACS)など各種部門システムを参照することができる。
■診療支援の対象病床について
連携先施設等
横浜市立大学附属病院:ICU8床、HCU8床
横浜市立大学附属市民総合医療センター:GICU8床、HCU10床
横浜市立脳卒中・神経脊椎センター:HCU6床