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温度記録の自動化などをサポートする食品業界向けIoTシステムが10月末に発売へ 現場の負担減と食品ロス削減を目指す

ラトックシステム株式会社は、HACCP(ハサップ)で必要とされている温度の記録を自動化し、帳票の作成までサポートする食品業界向けIoTシステム「ハサレポ」の提供を2020年10月末より開始すると発表した。
昨今のコロナ禍で、食品を扱う現場では消毒作業や換気など作業者の負荷がますます増している。一方、世界各国で義務化が進む食品の衛生管理手法HACCPが、日本でも制度化され2020年6月に施行された。猶予期間が完了する2021年6月までには、食品を扱うすべての業種で体制づくりが不可欠となっており、管理の記録や帳票作成の負担増が課題となっている。

保管温度の自動記録、帳票作成で現場負担を削減

ハサレポは、HACCPで義務化された温度管理の記録を自動で残すことができる食品業界向けの温度管理システム。食の安全性を保つ重要な要素、温度の計測から帳票作成までをハサレポがサポート、自動化により現場の負担を軽減する。冷蔵、倉庫など、食品を保管している場所の温度をセンサーで計測し無線でクラウドに記録、管理者はPC、現場はスマホで温度や記録の確認が可能だ。

警報通知で温度異常に迅速対応、食品ロスを削減

見える化のほか、計測した温度が設定した値を超えるとPCやスマホに警報を通知する機能も備えている。10分ごとの高頻度で温度監視をおこない、通知はいつでもどこでも受信が可能。温度の異常に迅速に対応できる。通知機能は保冷庫の開放や故障の検知、無人環境下の適正な温度把握と管理が可能で、食品ロスの削減にも有効とのことだ。
出典元:プレスリリース
電源を入れるだけのかんたん接続

さらに、本システムは導入のしやすさにも配慮。ネットワークの設定は不要、電源を入れるだけでクラウドとの接続が完了する。ゲートウェイとクラウドとの間はLTE-Mで接続、Wi-Fiおよびインターネット環境のない場所にも設置可能だ。

電池駆動、防水設計の温度センサー

温度センサーには保管温度を計測するサーミスタ2本と室温、湿度を計測するセンサーを搭載。電池駆動、IP67防水設計で、清掃で水がかかる環境でも使用できる。ゲートウェイとはWi-SUNで最大10台まで接続可能。温度センサーとゲートウェイ間の通信距離は、最大数百m程度となるという。サーミスタによる計測のほか、冷凍冷蔵庫メーカーとの連携などにより、既存のRS485接続冷凍冷蔵庫から保管温度のデータを取得する提案も可能だ。

■開発の背景

ラトックシステムは酒造現場での実証実験を経て、2018年酒造品温モニタリングシステム「もろみ日誌」をリリースした。もろみ日誌は、酒造3工程(麹、酒母、もろみ)の品温計測、記録、帳票印刷をサポート、スマホへの通知や品温確認もできる、酒造りに特化したシステムだ。リリース後より、日本でのHACCP義務化を意識した食品分野からの相談がくるようになり、製品化に至ったとのことだ。
出典元:プレスリリース
食品を扱う現場においても、ハードからアプリまで一貫した自社開発を強みとして、市場ニーズに応えた機能アップデートをおこなう予定とのことだ。

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