坂井市では、新型コロナウイルス感染症の影響により、地域による見守りや離れて暮らす家族による見守りが困難になっており、一人暮らしの高齢者の孤立化が懸念されている。そこで坂井市は、非訪問・非対面で高齢者の癒しや家族とコミュニケーションを実現する「みまもり パペロ」に注目し、その有効性を検証するため実証実験を行うことになった。本実証は、一人暮らしの高齢者10名を対象に2020年8月1日から9月30日までの2ヶ月間行われる。新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い「新しい生活様式」が求められるなか、坂井市では、一人暮らしの高齢者が安心して地域で生活できるようにするため、この実証実験を通して「みまもり パペロ」を新しい見守り方法として検討していく。
本サービスは、顔検知機能や音声認識AI技術、さらにクラウドサービスを融合している。高齢者を見守るだけでなく、ロボットとの会話や、家族とのメッセージ・写真などのやりとりを通じて一人暮らしの高齢者の孤独感を癒し、楽しい生活をサポートする。また、坂井市は、「みまもり パペロ」を通じて、高齢者と離れて暮らす家族に代わって警備会社が緊急時に対応できる緊急通報サービスや市の防災メールが受信できるサービスにも取り組む。