筋骨格センサーを活用したオンラインフィットネスの実証実験が実施
2020/10/7
凸版印刷株式会社と米FIGUR8 Inc.は、個人の人体情報を活用したサービスの開発に向けて2020年2月より協業している。今回両社は、新型コロナウイルスなどの影響により需要が高まるオンラインフィットネス業界向けに、筋骨格センサーを活用し、個人の身体動作の客観的定量データを高精度、短時間で計測・取得・分析。計測データに基づいたトレーニング指導を提供する実証実験を実施。トレーナー、被験者双方にデータ活用の価値を見出す結果を得た。
さらに、新型コロナウイルスの影響によりオンラインフィットネスの需要が高まる中、オンラインではトレーナーがクライアントの姿勢やその原因となる筋肉の動きや状態を認識しにくく、クライアントに適したトレーニング指導が提供されにくいという課題があった。
これらの課題に対して凸版印刷とFIGUR8社は、FIGUR8社が開発した筋骨格センサー及び身体動作分析プラットフォームを活用するとともに、「マンツーマンボディメンテナンスサービス「Co-nect」を運営するGOB Incubation Partners株式会社」と連携し、身体動作の客観的定量データに基づいたオンラインフィットネスの実証実験を実施した。計測データに基づく被験者に最適なトレーニングにより、トレーナーと被験者の両者にとって、安心感や納得感がありモチベーション高くトレーニングに臨めるようになる。さらに被験者の機能改善に起因した客観的定量データ(KPI:バランス、安定性、柔軟性)の変化を可視化することが可能になったとのことだ。
■実証実験の概要と成果
・実施期間:2020年6月1日~2020年8月31日
・実施頻度:2回/1週間
・被験者数:3人
・トータル測定数:72
・実施場所:被験者自宅
・各社の役割
凸版印刷:身体動作の客観的定量データの計測・取得・分析
FIGUR8社:筋骨格センサーの開発・及び身体動作分析プラットフォーム運用
GOB Incubation Partners:計測データに基づいたトレーニング指導の提供
結果として身体動作の客観的定量的データに基づくKPI(バランス、安定性、柔軟性)の数値が改善。機能改善の観点では、60代男性において①腰の違和感が無くなる。②片足スクワットができるようになる。③片足で靴下を履けるようになる。④力みなく柔軟な動作をすることができるようになるなどの改善が見られたという。またトレーナーと被験者の両者で安心感・納得感やモチベーションが醸成された。