東京大学ら、脳波から生産性を高めるAIを開発する共同研究を開始

VIE STYLE株式会社(以下、ヴィースタイル)は、東京大学と、ヴィースタイルが開発するイヤホン型脳波計から測定された脳波等の生体情報により、集中度・疲労度を解析し、生産性を支援するAIを開発する共同研究を開始したと発表した。

ヴィースタイルが開発するイヤホン型脳波計「VIE ZONE(ヴィーゾーン)」は、特許申請中の独自構造により、高性能Bluetoothイヤホンから脳波・心拍・呼吸を取得できるウェアラブルデバイス。本デバイスを活用して、働く人の、集中度・疲労度などを脳波でモニターし可視化することにより、リモートワークにおける生産性支援および、メンタルヘルスケアを行うサービスを開発することを目的としているという。株式会社三菱総合研究所の米国調査会社レポートによると、ブレインテック市場は2024年には5兆円規模になると試算されており、さらにビッグデータと人工知能(AI)の台頭により、脳科学を利用する意義が一層問われるようになっている。

東京大学大学院工学系研究科機械工学専攻 上田一貴特任講師のコメント
「ストレスフルな現代社会において、ストレスをコントロールし、生産性を高めるような創造的な活動をすることは大変むずかしいことです。自分の心理的・身体的状態をしっかりとモニタリングし、創造性を発揮できるような良い状態にしたいと誰もが望んでいることでしょう。私たちが生産性の高い活動を行う上で必要な記憶力、注意力、思考力、感情などのさまざまな機能について、脳波計やMRIなどの高度なヒューマンセンシング技術を用いた脳科学的研究により、そのメカニズムが明らかになりつつあります。これらの最新の脳科学的知見を活用し、仕事や日常生活のさまざまな場面において心理的・身体的状態をモニタリングできるウェアラブルデバイスの開発研究を進めています」

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