サイバーリンク、MediaTek「AI/IoT エコシステム」に対応
2020/10/20
CyberLink Corp.(以下、サイバーリンク)は、MediaTek Inc.との技術提携を発表し、サイバーリンクのFaceMe AI顔認証エンジンがMediaTekのi350 Edge AIプラットフォームに対応することを発表した。
スマートハンドヘルドデバイス、スマートホーム、ワイヤレステクノロジー、その他のコネクテッド・ソリューションの専門知識を持つ世界有数のブランドであるMediaTekは、映像と音声エッジ処理を必要とする主流のAI/IoTアプリケーション向けに設計されたi350 エッジ AI プラットフォームを発表した。エッジ AI プラットフォームは、超効率的な14nmプロセスを用いて構築され、専用のAPU(AIプロセッサ)と DSP(デジタルシグナルプロセッサ)を搭載し、AI/IoT アプリケーション全体でより高いパフォーマンスと電力効率を持つコンピュータビジョンアプリケーションを可能にする。
MediaTek i350 edge AI プラットフォームをサポートしたサイバーリンクのFaceMe 顔認識エンジンは、顔検出、認識、特徴抽出により、わずか0.12秒で本人確認を行うことができる。MediaTekのNeuroPilotプラットフォームは、ディープラーニングアルゴリズムを搭載したFaceMeの計算速度を大幅に向上させることができ、NeuroPilotの処理能力を利用することで、i350による顔認識と顔属性抽出のパフォーマンスは最大3倍も向上するという。生体認証は、セキュリティ、入退室管理、公共安全、スマートリテール、POS、注文端末、デジタルサイネージ、ホームプロテクションなど、さまざまな業界やユースケースに対応している。
サイバーリンク最高経営責任者(CEO)ジャウ・ホァン博士(Dr. Jau Huang)は以下のようにコメントしている。「AI/IoT に生体認証が加わることで、エッジデバイスによるセキュリティとアクセス制御を向上させることができ、私たちは MediaTek の AI/IoT エコシステムに参加できることを光栄に思います。FaceMeとi350の統合により、システムインテグレータは効率的かつ低消費電力の本人認証アプリケーションにアクセスできるようになり、生体認証技術を前進させるための新しいクラスの業界基盤を提供することができます」
機械学習とディープニューラルネットワークに基づいたサイバーリンク FaceMe の精度は99.7%であり、アメリカ国立標準技術研究所の顔認識ベンダーテスト(FRVT)において、最も正確で高速な顔認識エンジンの一つにランクしている。Windows、Linux、Android、iOS向けに構築されたFaceMeは、クロスプラットフォームのソリューションに最適だ。CPUやGPUを搭載したハイエンドワークステーションから、IoTデバイスで一般的に使用される低消費電力チップセットまで、幅広い環境に展開できるように最適化されている。