SBT・NEC・CTJ、建物向けサイバーセキュリティ対策を提供開始
2020/10/22
SBテクノロジー株式会社(以下、SBT)、日本電気株式会社(以下、NEC)、サイバートラスト株式会社(以下、CTJ)の3社は、ビルディングオートメーションシステム(以下、BAシステム)やファクトリーオートメーションシステム(以下、FAシステム)に対するサイバーセキュリティ対策システム『Smart Secure Service(スマート・セキュア・サービス)』を共同開発し、提供を開始すると発表した。
図1:『Smart Secure Service』で提供する4つのサービスメニュー
■背景
SBTとCTJは、2017年に竹中工務店との3社で実施した『竹中工務店所有ビルに対するビル設備脆弱性診断の実証実験』を機に、BAシステムのセキュリティ対策に取り組んでいる。その取り組みから、スマートビルの普及には建物設備のライフサイクルにあわせたセキュリティ対策が必要であると考え、『Smart Secure Service』はそこで得られた知見から、開発を進めたとのことだ。
『Smart Secure Service』は、第三者機関の立場で、汎用制御システムセキュリティ規格「ISO/IEC62443」「CSMS V2.0」やクラウドサービスセキュリティ規格「ISO27017/27018」等に準拠し、不正アクセスや外部デバイスによる誤動作、プログラム書き換え、ウイルス混入、情報漏えい等の脅威への対策をサービスとして提供する。
■サービス詳細
・脆弱性診断サービス
制御システムに対する脆弱性診断、ペネトレーションテストを実施
不正アクセスや外部デバイスによる誤動作、プログラム置き換え、ウイルス混入などを想定したIoTデバイス、制御コントローラに潜む脆弱性の調査
・セキュリティコンサルティングサービス
企画/設計/施工/竣工段階ならびに、脆弱性診断、ペネトレーションテスト結果に基づくサイバーセキュリティ対策ガイドラインを策定
汎用制御システムセキュリティ規格「ISO/IEC62443」「CSMS V2.0」などに準拠(図3)
・IoT-GWサービス(図4)
ネットワーク中継型IoT-GWを中心にしたサイバーセキュリティ対策を実装
IoTデバイス自動検出、デバイス情報の特定など
・運用・監視サービス
ネットワーク・オペレーション・センター(NOC)と連携した24時間365日のシステム監視
ヘルプデスク
IoT-GW 保守
図3:『Smart Secure Service』各種標準規格適用範囲マップ